この記事では、「不承認」と「非承認」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不承認」とは?
「不承認(ふしょうにん)」とは「存在や要求・正当性・事実などを認めないこと」を意味している言葉です。
「不承認」には、「新しくできた国家・政府・領土などの国際法上の地位を認めないこと」といった政治・国際情勢に関する意味も備わっています。
「不承認」は国語辞典・類語辞典・英和辞典などに掲載されていることのある言葉ですが、現在では「非承認」の使用例・検索エンジンのインデックス数も増えています。
「不承認」の接頭語である「不」は、「~しない・~ではない」で「その後に続く言葉を単純に打ち消す意味」を持っています。
「不承認」の使い方
「不承認」は、「ある物事の存在や要求・正当性などを認めず聞き入れないこと」を意味して使うという使い方になります。
「不承認」は、「シンプルに要求・正しさ・事実性・存在などを承認しない」の意味合いで使用される言葉です。
例えば、「国内では不承認の薬なので一定のリスクがあります」や「当時の米国は、日本の満州国建設を認めない不承認主義を掲げていました」といった例文で使うことが可能です。
「非承認」とは?
「非承認(ひしょうにん)」とは、「許認可申請された内容などを認めないこと」や「要求・申し出などを否認して却下すること」を意味している言葉です。
「非承認」という言葉そのものは、現代において使用事例が増えているのですが、国語辞典・類語辞典などには「非承認」という項目はありません。
「非承認」の接頭語である「非」は、「~にあらず・~ではない」で「その後に続く言葉を規範的・倫理的・感情的に打ち消す意味」を持っています。
例えば、「非戦・非行・非礼・非合法・非合理」などの「非」という接頭語には、規範や倫理、感情に照らし合わせて承認することができない(受け容れることができない)のニュアンスがあります。
「非承認」の使い方
「非承認」は「申込みましたが非承認になりました」のように、「ある要求・申込み内容などを認めず受け入れないこと、否認して却下すること」を意味して使う使い方になります。
「非承認」は、「ある物事・申請などに対して、規範的・感情的に認めることができない」といったニュアンスで使用されます。
「不承認」と「非承認」の違い!
「不承認」と「非承認」の違いを、分かりやすく解説します。
「不承認」と「非承認」はどちらも「存在・要求・申請などを認めないことや受け入れないこと」を意味していますが、「不承認」は国語辞典・類語辞典・英和辞典などに記載されていて、「非承認」のほうは辞典に掲載されていない違いがあります。
ただし、Googleで検索すると「不承認」のインデックス数は「約644万件」、「非承認」は「約6,200万件」で、現在では「非承認」の使用事例が増えている違いも出てきています。
また「申請・要求などが認められず却下される」の意味では、「不承認」より「非承認」のほうが使われやすい違いも指摘できます。
まとめ
「不承認」と「非承認」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「不承認」と「非承認」はどちらも「ある物事・申請・正しさなどを認めたり聞き入れたりすることができない」という同じ意味を持っていますが、「不承認」は国語辞典などに記載されていて「非承認」のほうは記載されていないが使用事例は増えている違いを挙げられます。
「不承認」と「非承認」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。