「地区」と「地域」の違いとは?分かりやすく解釈

「地区」と「地域」の違い違い

この記事では、「地区」「地域」の違いを分かりやすく説明していきます。

「地区」とは?

「地区」を辞書で調べると、ある限られた範囲内の土地。

地域。

または行政上、ある目的のために特に指定された地域と表記されています。

しかし、これによると「地域」「地区」はほぼ同等の意味で使用され、どちらかと言うと「地区」「地域」に比較して狭い範囲を指すと言う事が何となく理解できます。

辞書に表記されている一般的な意味では不明瞭な点がありますが、行政上では明確に規定されています。

行政上の「地区」として規定されるものの例としては、『特別用途地区、特例容積率適用地区、特定用途制限区域、高層住居誘導地区、高度地区、高度利用地区、都市再生特別地区、景観地区、風致地区、駐車場整備地区、臨港地区、歴史的風土特別保存地区、流通業務地区、生産緑地地区、航空機騒音防止地区』などがあります。


「地域」とは?

辞書によると「地域」は、区画された土地の区域や一定の範囲の土地を指すとあります。

また日本や国際社会が独立国として承認していない領域。

ある国の領土の一部であるが、本国とは別の体制を認められている区域、自治領、植民地などを指すとあり、その代表例として台湾やパレスチナがあると記載されています。

この説明では、第2の記載内容は理解できますが、第1の説明を含めて、やはり「地区」との区別が不明瞭と言えます。

しかしこの「地域」も行政上の用語としては、はっきりと定められており、『用途地域、第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、第1種中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域、第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、近隣商業地域、商業地域、準工業地域、工業地域、工業専用地域、防火地域、準防火地域、農業振興地域』などと使用されています。


「地区」と「地域」の違い

この行政上での用語は、「地域」の方は、かなり広い範囲を指す場合に使用され、それに対して「地区」とは、ある行政上の観点で区切られたやや広い範囲を意味している事になります。

いずれの概念も、広い範囲を指しますが、「地区」「地域」に比べて、比較的狭い範囲に使うと言う違いがあると言えるのです。

まとめ

「地区」は、ある限られた範囲内の土地を指す言葉であり、「地域」は区画された土地の区域や一定の範囲の土地を指す言葉です。

この意味では大きな違いが把握しにくいですが、「地区」「地域」に比べて、比較的狭い範囲である事が推察できます。

また「地域」は、日本や国際社会が独立国として承認していない領域や、ある国の領土の一部であるが、本国とは別の体制を認められている区域、自治領、植民地などを指す意味もあります。

行政上では、「○○地区」「○○地域」として使用されており、いずれの用語も明確に定義されています。

その定義を見ると、いずれも広い範囲を指しますが、「地区」「地域」に比べて、比較的狭い範囲に使うと言う違いがある事が理解できます。

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