この記事では、「張り切る」と「意気込む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「張り切る」とは?
「張り切る」は、目標や課題に対し、元気に意気揚々と取り組む姿勢を表現する時に使う言葉です。
「ハッスルする」とも言い換えられるでしょう。
似たような言葉に「頑張る」がありますが、「張り切る」の方が、エネルギーに満ち溢れ、積極的に取り組んでいるとのイメージを受けます。
「張り切る」の使い方
「張り切る」という言葉を聞くと、意気揚々と希望にあふれて頑張る様子が伝わってきます。
「彼女、この仕事張り切って取り組んでいるね」など他人を褒める時などに使われます。
一般的に、ポジティブな意味合いで使用される方が多いでしょう。
「意気込む」とは?
「意気込む」は目標や課題に対して真剣に、そして情熱をかけて取り組んでいる姿勢を表現する時に使われる言葉です。
この言葉からは、使命感を持ち、全力で物事に向かっていく強い気合が感じられます。
「ふんどしの紐を結びなおす」と同じようなニュアンスを持っています。
確固たる決意を表現したい時に適した言葉です。
「意気込む」の使い方
「意気込む」は、目標や課題に対する真剣度や、取り組みへの意気込みを表すのに適した言葉です。
「今度のプロジェクトに関しては、彼の意気込む様子がよくわかる」 など、真剣な意欲を評価する時に使われます。
こちらも良いニュアンスで使われることが多い言葉です。
「張り切る」と「意気込む」の違い
「張り切る」も「意気込む」も、目標や目的に対して積極的に取り組む時に使います。
しかし「張り切る」の方が、「意気込む」よりも楽しさが伝わってきます。
目的達成までの過程を楽しむ余裕もかんじられます。
一方「意気込む」は、もう少し堅い感じがします。
楽しさよりも情熱や真剣さ、そして緊張感が含まれている言葉です。
例えば、「張り切ってダイエットする」と「意気込んでダイエットにする」では、「張り切って」の方が楽しそうに取り組んでいる様子が感じられます。
「意気込んで」になると、痩せなくてはいけないとの使命感や義務感が伝わっています。
「張り切る」の例文
・『彼は張り切ってこのプロジェクトに取り組んでいる』
・『張り切った甲斐あって、全てが上手く行ったよ』
・『そんなに張り切っても、相手が乗り気じゃなかったらどうにもならないよ』
・『それは、君の張り切り具合にもよるだろう』
「意気込む」の例文
・『今回は意気込みが違うね。これなら絶対成功するだろう』
・『彼女はあまりにも意気込みすぎて、途中で息切れしてしまったそうだ』
・『結果はどうあれ、君の意気込みはそれなりに評価しよう』
・『彼の意気込みから、今回の仕事の大切さを実感した』
まとめ
「張り切る」と「意気込む」。
どちらも物事に対して頑張る姿勢を表す時に使う言葉でスガ、微妙なニュアンスの違いがあります。
この二つの言葉を、状況によって上手に使い分けることで、日本語の表現力の幅も広がります。