「ポンコツ」
「ポンコツ」は英語ではなく日本語です。
言葉の響きがどこか滑稽で明かるい感じがするので、日常会話でもよく使われています。
「ポンコツ」の意味
「ポンコツ」の意味は、大きく分けて2つあります。
「古いものや壊れてしまったもの」の意味
「ポンコツ」は、老朽化したり壊れてもう役に立たなくなってしまった物のことです。
一般的には車に対して使われ、廃車になり壊される様な車のことを「ポンコツ車」と言います。
ここから転じて、古くなったり壊れて役に立たない物に対して使われる様になりました。
「無能で仕事ができない人」の意味
最近では「ポンコツ」は人を表す意味にも使われます。
「無能で仕事が出来ない人、全く役に立たない人、見当違いな言動をする人」を表します。
例えば会社で仕事ができずに誰からも相手にされない様な人を「ポンコツ社員」と言います。
アニメで「ポンコツキャラ」と言う時にはネガティブながらも「どこか憎めない人」というニュアンスが強くなります。
しかし人に対して使われる時には悪い意味で、はっきりと「無能」と言わずに「ポンコツ」と言い換えています。
「ポンコツ」の言葉の使い方
人に対して「ポンコツ」が使われるのは、以下の様な性格の人に対してです。
見た目に比べて中身がない人
見た目が「イケメン・美女」で何でもできそうなイメージなのに、実際に会話をしたり仕事をすると中身が全くない人がいます。
先のことを何も考えていなかったり、空気を読まない発言をして、周囲の雰囲気を壊すことが多いのです。
見た目で良い印象を与えているだけに中身がないので残念度が高く「ポンコツ」と言われてしまうのです。
気配りができない人
周囲の状況に全く気を配らず、いつも自分のことしか考えていない人がいます。
自分から何も行動を起こさず、人の為に何かをするという気持がありません。
一緒にいても人に依存するばかりで何の役にも立たない人を「ポンコツ」と言いす。
要領が悪い人
ものごとの優先順位を付けるのが苦手で、いつでものろのろ、ダラダラとしている人がいます。
チームワークで仕事をさせればその人のところで止まってしまい、周囲に迷惑をかけます。
「早くして欲しい」と言うと「ここが分らないのでできない」と後から言い出したりなど、「使えない人」を「ポンコツ」と言うのです。
理解力が低い人
人から何かを言われた時に「え?」と訊き返して相手をイラッとさせる人がいます。
中々言っていることが伝わらない人を「ポンコツ」と言います。
「ポンコツ」を使った例文・短文(解釈)
「ポンコツ」を使った例文と解釈を紹介します。
「ポンコツ」の例文1
「ポンコツ車だからエンスト覚悟だよ」
デザインが好きで古い車に乗っているのですが、廃車寸前でエンストばかり起こしている状態という意味で使われています。
「ポンコツ」の例文2
「ポンコツ機械のせいで残業になってしまった」
会社の工場で、機械が古くて思う様に動作せず、何度も止めてはやり直しをしていたお蔭で残業になってしまったことを表しています。
「ポンコツ」の例文3
「あいつ、かなりポンコツだよな」
対象者は、人の言っていることをよく理解できないか、言動が非常識であることを表しています。
周囲の人から見て「イカれている人」という意味に使われています。
「ポンコツ」の例文4
「上司からポンコツ社員となじられた」
この人は普段から仕事ができない上に、何か失敗したのでしょう。
上司から「役立たずな社員」と言われたことを意味します。
「ポンコツ」の由来・語源
「ポンコツ」の語源は、廃車を解体にする時にハンマーで殴る時の音が「ポン」「コツ」であったことから来ているとされています。
或いはげんこつで殴る音が「ポン」「コツ」に聞こえたことに由来するとも言われています。