英語の動詞の中には、後ろにすぐ目的語を付けるものと、“to”などの前置詞を付けるもの、そして「-ing」の形を付けるものがあります。
さらに後ろに来るものによって訳し方も変わってしまう場合があります。
この記事では、“hate”と「hate to 〜 」「hate 〜 ing」の違いを分かりやすく説明していきます。
「hate」とは?
「〜を嫌う、憎む」という意味の動詞です。
“like”の反対語である“dislike”あるいは“don’t like”よりも強く嫌悪感を表しています。
「憎悪」という意味の名詞として使うこともできますが、動詞として使われることの方が多いです。
「hate」の使い方
A. I hate animals. (私は動物が嫌いだ) B. She hates her brother. (彼女は兄を憎んでいる) “hate”は他動詞なので、動詞の後ろにすぐ目的語が付いています。
対象は物でも人でも構わず、“?が嫌い”という強い気持ちを表します。
また、“like”などと同じように状態が持続していることを表す単語なので、基本的に進行形になることはありません。
「hate to 〜」「hate 〜 ing」とは?
「〜」の部分には動詞の原形が入りますが、どちらも「〜することが嫌だ、〜することを嫌う」という意味になります。
“hate”だけだと後ろには名詞しか持ってくることができませんが、「to 〜」や「〜 ing」を付けることによって、動作に対する嫌悪を表すことができるようになります。
以前は「hate 〜 ing」の形しかなかったようですが、現在では「to 〜」の形も取るようになっています。
「hate to 〜」「hate 〜 ing」の使い方
A. I hate to study mathematics. (私は数学を勉強するのが嫌だ) B. He hates doing his homework. (彼は宿題をすることが嫌いだ) C. I hate my brother to shout. (私は弟が大声を出すのが嫌だ) A. B. は書き換えても問題ありません。
嫌う対象が物ではなく動作である場合、「to 〜」あるいは「〜 ing」を使って表現します。
C. はさらに動作をする対象が入った形で、「(誰か)が〜をするのが嫌だ」という意味になります。
こちらも“my brother shouting”と書き換えることができます。
「hate」と「hate to ?」「hate ? ing」の違い
嫌っている対象が何か、というところがポイントです。
物であれば直接“hate”に付け、動作であれば「to〜」「〜 ing」を使います。
“I hate to animals. ”などとは言わないので、物なのか動作なのか、という所をしっかり意識してくださいね。
まとめ
“hate”と「hate to 〜」「hate 〜 ing」について考察しました。
根幹の意味はどれも同じですが、何を嫌っているのかによって文の構造が変わりましたね。
「hate」の場合は「to 〜」と「〜 ing」がほぼ同義なので書き換えも可能です。