名詞は物事の名称を表す言葉で、文の中で主語になることもできます。
一方で動詞は動作や状態を表す言葉で、過去形や未来形になるなど、時制によって形が変わります。
このように使い方が全く異なる名詞と動詞ですが、英語には見た目が似ていて紛らわしいものがいくつもあります。
この記事では、“intend”と“intent”の違いを分かりやすく説明していきます。
「intend」とは?
動詞で「意図する、つもりである」などの意味を持ちます。
過去形・過去分詞形は“intended”なので、規則変化をする動詞ですね。
また、類義語に「plan to 〜(〜する予定だ)」「mean to 〜(〜するつもりだ)」などがありますが、“intend”を使うと少し硬めで強い表現になります。
「intend」の使い方
A. I intend to study English. (私は英語を勉強するつもりである)
B. He intends to move tomorrow. (彼は明日引っ越すつもりだ)
A. B. のように「intend to 〜(〜するつもりだ)」という形で使われることが多いです。
時制や三人称単数現在形にさえ気をつけておけば、使いづらい単語ではありません。
「intent」とは?
こちらは名詞として「意思、意図、目的」などの意味で使われることが多いですが、「熱心な」という形容詞として使うこともできます。
さらに、似た単語で「intention(意図、意向)」があり、どちらも“intend”から派生した名詞であるため、使い方や意味はかなり重なります。
ただ、“intent”の方が硬めの表現であるため、友人との会話などではほとんど使われません。
「intent」の使い方
A. What is your intent ?(あなたの目的は何ですか?)
B. I was intent on my book. (私は本に熱中していた)
A. が名詞としての使用例ですが、不加算名詞なので冠詞は不要です。
また、形容詞としては「intent +名詞(熱心な〜)」という使い方だけでなく、B. のように「intent on 〜(〜に熱中して)」という使い方もできます。
「intend」と「intent」の違い
末尾が「d」となるのが動詞、「t」が名詞(または形容詞)…というのが1番の違いです。
どちらも硬めの表現で、「意図(する)」という意味になります。
動作を表すのか、物事の名称を表すのか、という視点で動詞と名詞を使い分けるようにしましょう。
“intention”も“intend”から派生した名詞ですが、こちらは広い範囲で使われる単語なので、使う場面が少し異なることを押さえておいてください。
まとめ
ここまで“intend”と“intent”を比較してきました。
末尾が変わるだけで品詞が変わってしまうので、注意して使い分ける必要がありますね。
「intend to 〜」「intent on 〜」のように付く前置詞も違うので合わせて覚えておきましょう。