この記事では、「ムカつく」と「腹立つ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ムカつく」とは?
しゃくにさわる、不愉快、といった意味を持つ「ムカつく」。
そのため、怒りを感じる意味を持つ言葉となります。
もともとは、吐き気がして気持ち悪い、胃の調子が悪い、といった体の異変を表す意味を持っていましたが、現代では、しゃくにさわる、不愉快といった意味として使用されることが多くなりました。
このような使い方が行われるようになったのは、江戸時代で関西地方が始まりとされています。
「ムカつく」の使い方
「ムカつく」の使い方としては、不愉快で怒りを感じる際に使用するものとなり、その度合いが大きければ、大きいほど、「超ムカつく」、「すごいムカつく」といった使い方が行われ、そのほか、感情をこめて「まじムカつく」などといった使い方も一般的に行われています。
また、英語の場合、「ムカつく」は広い意味で表現され、「to be annoying」や「to be irritate」となります。
これらを直訳すると「イライラする」といった意味となります。
「腹が立つ」とは?
怒れずにはいられない、といった意味を持つ「腹が立つ」。
そのため、怒りの気持ちを表す言葉となります。
「ムカつく」に比べ、年配の人も使用する言葉となり、幅広い年代で用いられる言葉です。
また、「ムカつく」に比べ、丁寧なイメージもある言葉とも言えます。
「腹が立つ」の使い方
「腹が立つ」の使い方としては、怒れずにはいられないといった怒りの気持ちを表す意味を踏まえた使い方となります。
また、自分自身に対する怒りの気持ちにも用いられることがあり、決して、相手に対する気持ちだけに用いられる言葉ではありません。
例えば、「自分自身に腹が立つ」の場合、思い通りにならないことに対する怒りの気持ちを表すものとなります。
また、英語の場合は、「腹が立つ」は、「to get angry」や「to be furious」です。
「ムカつく」と「腹立つ」の違い
同じ意味として使用することも可能な「ムカつく」と「腹が立つ」。
大きな違いは、怒りを感じるのか、怒りの気持ちなのかということになりますが、それ以外にも、「ムカつく」と「腹が立つ」の違いには、使用する年齢層の幅があるということが言えます。
「腹が立つ」の場合、年齢問わず使用される言葉ですが、「ムカつく」の場合は、比較的、若い年齢層に使用される言葉となっています。
「ムカつく」の例文
・『先生のことが超ムカつく』 ・『旦那の行動一つ一つがムカついて仕方がない。』
・『義母にどれだけムカついても、避けることができない辛さがあります。』
・『友達に上から目線で話されると、すごくムカつきます。』
「腹が立つ」の例文
・『相手に期待しているから、腹が立つそうです。』
・『彼との価値観の違いに腹が立って仕方がない。』
・『腹が立った時は、深呼吸をするといいですよ。』
・『私は、腹が立つことがあった日は、好きなのを好きなだけ食べるようにしています。』
まとめ
「ムカつく」と「腹が立つ」には、以上のような違いがあります。
年齢によって使用される頻度が異なるだけではなく、少し違った意味があるため注意が必要な言葉となります。