この記事では、「満潮」と「大潮」の違いを分かりやすく説明していきます。
「満潮」とは?
海水面が最も高くなることです。
地球は1日1回自転をしています。
地球には月という惑星があり、地球の自転によって月に面している地球の面が、時間の経過とともに変わってきます。
そのときに、月の方を向いている面の海水では、月の引力によって海水が引っ張られます。
それにより、海水面が高くなって「満潮」となります。
月と面している海と反対側の海水面では、遠心力によって海水面が上昇をし、こちら側でも「満潮」があります。
月は地球の周りを公転しているため、「満潮」になる時間帯は毎日50分ずつ遅くなります。
月に面している側とその反対側は海が盛り上がり、その中間の海、つまり月と直角の位置にある海では、海水面が下がります。
海水面が最も下がる現象は「引潮」といいます。
「満潮」の使い方
海水面が最も高くなる現象を指して使用をします。
海で活動をする人、たとえばサーファー、ダイバー、漁師などは、海の状態によく気を配っています。
「満潮」になる時間帯のことも気にしており、海で活動する人たちの間では、よく使われています。
また、天気予報サイトでは、「満潮」になる時間帯を発表しており、常に確認することができます。
引潮の時間帯も確認できます。
海とほとんどかかわらない人は、ほとんど使わない言葉です。
「大潮」とは?
海の干満の差が1日の中で大きくなる現象のことです。
地球は太陽の周りを公転しています。
そして、地球は自転をしています。
このとき、月と太陽が一直線になる位置にくることがあります。
太陽は地球から遠く離れているため、月ほどの引力はありませんが、月と太陽の位置が重なると、お互いの引力が重なって大きくなり、潮の満ち引きが大きくなり、「大潮」となります。
新月や満月のときの起こる現象です。
「大潮」の使い方
1日で潮の満ち引きの差が大きくなる現象について使用をします。
海で活動する人は、海の状態をよく気にしており、「大潮」には注意をしています。
そのため、海で活動する人の間では、よく使用されています。
天気予報サイトによっては、「大潮」になる時間帯を発表しています。
海とほとんどかかわらない人は、普段使わない言葉です。
「満潮」と「大潮」の違い
潮の満ち引きに関係する2つの言葉です。
「満潮」は、1日に2回あり、海水面が高くなる現象のことです。
「大潮」は、新月や満月のときにあり、1日の潮の満ち引きの差が大きくなる現象のことです。
「満潮」の例文
・『満潮になる時間をインターネットで調べる』
・『満潮になるから海に出るときは気をつけよう』
・『満潮のため、砂浜の面積が狭くなっていた』
・『まもなく満潮になる』
「大潮」の例文
・『今日は大潮だ』
・『大潮だから気をつけよう』
・『大潮のときに出現する確率が高い生物』
・『大潮のときに行われる行事』
まとめ
海とかかわりのある言葉ですが、どのような海の状態なのか意味が違う言葉です。