この記事では、「忌明け」と「喪明け」の違いを分かりやすく説明していきます。
「忌明け」とは?
「忌明け」はなくなった故人のために喪に服し内にこもる期間を指し、49日間亡くなった方とともに自宅で過ごす期間です。
ただ、近年では49日間を35日間と省略することもあり必ずしも49日間亡くなった方の遺骨とともに自宅で過ごす必要性はありません。
また、自宅で過ごすと言ってもずっと自宅にいるわけではなく、日用品の買い物などを行う自由もあり、親族の誰かが自宅にいることで喪に服す行為が行われるため、誰かが一時的に自宅を離れるという自由は存在しています。
「忌明け」の使い方
「忌明け」は亡くなった方がおり、亡くなって遺骨となってから49日を過ぎた場合、「忌明け」と言い、自宅にこもり故人を忍ぶという行為をやめることに用います。
ただ、近年では、35日でも「忌明け」を終えたとするため49日間でなくとも「忌明け」をしたとすることが可能で自宅にこもり故人を忍ぶことを終えることが可能です。
「喪明け」とは?
「喪明け」はなくなった故人を忍ぶ期間が終わりを告げたことで最低でも一年間、故人を忍ぶ期間があり、その期間のうちは誰とも会わず、自宅にこもるという風習がありました。
ただ、この風習はだんだんと廃れていき、現在では35日間自宅にこもり誰とも会わないなどをすれば喪に服したとし、「喪明け」を終えたとします。
「喪明け」の使い方
「喪明け」の使い方ですが、現在、この言葉はあまり使われておらず、故人を忍ぶのに1年間自宅にこもるのは無理があるということもあり、経済的な問題からも35日程度で終えることが多いです。
「忌明け」と「喪明け」の違い
「忌明け」と「喪明け」の違いですが、故人を惜しんで自宅にいる期間の長さが違います。
「喪明け」は最低1年自宅にこもりますが、「忌明け」はおおよそ35日でもよいのです。
まとめ
「忌明け」と「喪明け」の違いですが、喪に服す期間が異なり、故人の方がいた自宅にこもる期間が違います。
ただ、最近では「忌明け」も「喪明け」も故人を惜しむ際、自宅にこもらず、遊びに行くことを禁止することで個人を惜しむという方法を取っており、昔のように自宅で1年間や49日過ごすということはありません。
また、「忌明け」や「喪明け」が負えてから肉類を食べてはいけないという決まりがありますが、これらについても昔ほど厳しくはなく、食べ物についてもそれほど厳しいきまりがなくなりつつあります。
また、昔はお酒も同様に個人の悲しみを忍んで飲むことを許さず、お酒は宴会の席で楽しむものという考えのもと、「忌明け」や「喪明け」後にお酒を飲んではいけないという決まりもあったのです。
こちらも同様、近年では、あまり厳しく規制をしておらずその理由についてはお酒という存在が宴会以外の席でも飲まれるようになったためであるとされています。