この記事では、「煩わしい」と「面倒くさい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「煩わしい」とは?
面倒なことで、可能であれば避けて通りたいといった意味の「煩わしい」。
そのこと行うことに対し手間がかかる、負担に感じる、といったことで気が重くなってしまうようなことを意味しています。
「煩わしい」の場合、精神的なことが多く、実際に重労働になるといったような体力的なものではなく、具体的な要因が明確ではない場合が多くなります。
そのため、Aさんが「煩わしい」と思うことでもBさんにとっては、何も気にならないという場合もあります。
「煩わしい」の使い方
「煩わしい」には、「煩わしい宿題」、「煩わしい仕事」、「煩わしい近所付き合い」、「煩わしい作業」、「煩わしい人」、「煩わしい用事」、「煩わしい操作」、「煩わしい設定」など、「煩わしい」と思うことや動作に対した使い方がたくさんあります。
「面倒くさい」とは?
手間ばかりかかってしまい関心を持つことができず、やる気が出ないことを意味する「面倒くさい」。
「面倒くさい」の場合、精神的なものだけではなく、物理的にそのことを行う必要があり、何がどうして「面倒くさい」のかということを実際に人に伝えやすいものとなります。
ただし、「面倒くさい」ということを伝えることができたとしても、基本的に行う必要があるのが「面倒くさい」ことです。
そのため、どれだけ「面倒くさい」と思っていても、多くの人は、その「面倒くさい」ことを行って生きています。
「面倒くさい」の使い方
「面倒くさい」には、「面倒くさい仕事」、「面倒くさい人間」、「面倒くさい大掃除」などといった使い方があります。
そのうえで、「面倒くさい」の場合、文章中で、何に対して「面倒くさい」のかといった使い方が多くなり、「仕事が面倒くさい」などと用いられることが多くなります。
「煩わしい」と「面倒くさい」の違い
何かを行うことに対し積極的になれない様子を意味する「煩わしい」と「面倒くさい」。
同じ行為でも精神的な負担が大きく気が重くなってしまうのが「煩わしい」となり、他人に理解してもらうことが難しい場合も少なくありません。
一方、「面倒くさい」は、行わなければいけないことに対し、単純にやる気が出ないといった状態を指し、精神的な負担はさほど、大きくありません。
また、「面倒くさい」行為に対しては他人からも理解されやすいものとなります。
「煩わしい」の例文
・『私は親戚付き合いが煩わしいとしか思えません。』
・『機械音痴の私にとって、機械は煩わしい設定が多くて困ります。』
・『お節介な人を私は煩わしい人と思ってしまいます。』
・『上司から、煩わしい仕事を押し付けられてしまいました。』
「面倒くさい」の例文
・『私は部屋の掃除が家事の中で一番、面倒くさい。』
・『私は、ネチネチ昔のことばかり思い出すような面倒くさい人間です。』
・『友達と飲みに行く約束をしたものの、今になって面倒くさいと思っています。』
・『毎日のお弁当作りは、とても面倒くさいです。』
まとめ
以上が、「煩わしい」と「面倒くさい」の違いです。
何かを行うことに対する気持ちといった共通点がありますが、多少、ニュアンスが異なるため、使い分けは必要です。