この記事では、「自学」と「独学」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自学」とは?
その人自身で学ぶことです。
学ぶには、勉強をする、経験をして知るという意味があります。
「自学」が意味する学ぶとは、学問をすることも、経験をして知ることも指しています。
たとえば、数学の参考書を読む、問題集を解くなどは、学問をするということができます。
音楽の楽譜を読む練習をする、演奏の練習をするなども学ぶことだといえます。
経験をして知るとは、実際に見る・行う・触れるなどをして感じ取ったり、身につけたりすることです。
たとえば、乗馬です。
乗馬の知識を持っているだけでは、馬に乗ることはできません。
実際に自分が馬に触れて、馬に乗ってみることで、乗馬ができるようになってきます。
こういったことが、経験をして知るが意味するものです。
「自学」の使い方
自分で勉強をしたり、経験をして知ったりすることという意味で使用をします。
人に教える、他人が勉強をするといったことではありません。
勉強するものの内容は意味に含まれていないため、数学を学ぶ、国語を学ぶ、音楽を学ぶなど、さまざまな事柄に使用できます。
「独学」とは?
独りで学ぶことです。
学びの方法には、学校に通う、先生につく、オンライン授業を受ける、参考書を使うなど、さまざまあります。
この言葉は、学校に通わず、先生にもつかず、独りで学ぶことを指しています。
他の人の力を借りることがないのです。
参考書を使う、本を読むなどをして、自分の力だけで学びます。
学ぶものは、技術的なものではなく学問的なものを主に指しています。
技術的なものというのは、楽器を演奏する、物を作るなどのことです。
学問的なものとは、知識を身につけるようなもののことです。
「独学」の使い方
他の人の力を借りないで独りで学ぶという意味で使用をします。
学ぶものは学問で、技術的な学びに使用することは少ないです。
他の人に教えることや、他の人が勉強することではありません。
「自学」と「独学」の違い
どちらも自分自身で学ぶという意味を含んでいます。
しかし、ややニュアンスが異なります。
前者の言葉は、「自分で」という点が強調されています。
他人が代わりにやってくれることではないという意味です。
後者の言葉は、「独りで」という点が強調されています。
他の力を借りないという意味です。
「自学」の例文
・『専門書を使って自学する』
・『自学は学ぶの新しいスタイル』
・『配布されたテキストを使って自学する』
・『今日は自学することになった』
「独学」の例文
・『わずかな時間を使って独学する』
・『独学でここまで身につけることができた』
・『独学でもこれだけできるんです』
・『すべて独学で身につけました』
まとめ
2つの言葉は学びに関係していますが、同じ意味を持っているのではありません。
ややニュアンスが異なり、使われ方も異なります。