「頻回」と「頻繁」、後者は日常生活で使うことのある言葉ですが、前者は見たことがないという方も少なくないと思います。
「頻回」という言葉は主に医療用語として使われている言葉ですので、わからない方が大多数でしょう。
ですが、医療用語として以外にも使われることがありますので、しっかりと意味を覚えておきたい言葉です。
それでは、この記事では「頻回」と「頻繁」の違いを分かりやすく説明していきたいと思います。
「頻回」とは?
「頻回」とは、回数が多いことや、多くのことを指す言葉です。
間を置かずに何度も行われることを指す言葉でもあります。
冒頭でもお話したように、「頻回」は医療従事者のあいだでよく使われる言葉で、世間一般の人間はほとんど使う機会がなく、まったく知らないといった方も多いでしょう。
「頻回な頭痛」などといった使い方をし、この場合は頭痛が間をあけることなく何度も繰り返されている状態のことを言うようです。
「頻繁」とは?
「頻繁」とは、繰り返し、次から次へと行われることを指します。
しきりに、ひっきりなしに、といった意味の言葉です。
「頻繁」は医療従事者の方が使う言葉というわけではなく、普段の生活で誰もが使う言葉です。
絶え間なく起きていることを指しますが、誰から見てもわかるような状態のときに使われることが多い言葉です。
「頻繁に?」といった使い方をすることが多いです。
「頻回」と「頻繁」の違い
「頻回」と「頻繁」はほとんど同じような意味に思えてしまう言葉ですが、どのようなところが違っているのでしょうか。
ふたつの言葉の意味の違いを比較し、分かりやすく説明していきたいと思います。
まず、「頻回」は、主に医療従事者の方々が使う言葉で、世間一般の方にはほとんど通じません。
つまり、医療用語としての側面が大きい、ということです。
対する「頻繁」は、誰でも知っている言葉ですし、日常生活やビジネスシーンなどさまざまな場面で使われる言葉です。
「頻回」と「頻繁」は、どのようなシーンで誰に対して使うのかが大きく違っているということです。
また、「頻繁」は「誰から見てもそのように見えること」なのです。
「頻回」を使った例文を2つ紹介
・『この患者は半年も前から頻回な頭痛に悩まされているらしく、なぜもっとはやく受信しなかったのか、と先生に指摘されていた。』
・『彼女はもうすぐ出産する妊婦で、頻回に渡るつわりの嘔吐で衰弱しているように見えたが、母は強しといったように、弱音を吐くことなく赤ちゃんが生まれてくるときを楽しみにしているようだ。』
「頻繁」を使った例文を2つ紹介
・『この路地は夜になると、街頭もなく人通りもないせいか、頻繁に不審者が目撃されているらしい。』
・『彼は、彼にまったく興味がない私に頻繁に電話やメールを送ってくれて、その姿に私の心も動き、お付き合いを始めることとなった。』
「頻回」と「頻繁」の違いについてのまとめ
いかがでしたでしょうか。
「頻回」は医療用語としての意味が強く医療従事者のあいだで使われている言葉で、「頻繁」は日常生活やビジネスシーンでも使われている言葉でした。
病院に行った際に注意して聞いていると、「頻回」という言葉を聞くことがあるかもしれません。
知識として、覚えておきたい言葉です。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。