人間が生きていく上で家族以外の親密な関係を築くということはある程度必要になってきます。
アリストテレスも『人間は社会的な生き物である』という様に、他人とのかかわり方は様々あります。
『友達』という言葉でも関係性の深さは人それぞれで、日本語には『マブダチ』と砕けた言葉もあります。
今回はこの意味を日本語で改めて確認するとともに、英語ではどの様な単語を使われているのかを見ていきましょう。
「マブダチ」の日本語での解釈
これは『親友』を表すスラングです。
所説ありますが、もともとは『眩い』という的屋の隠語から発生しており、『良い』や『綺麗な』という意味になるとされています。
もうご存知の通り、かなり『古い』言葉で、今では『死語』とされています。
70年代や90年代前半までは『マブ』などに省略されて使われたそうですが、今ではほとんど使われない『ツッパリ』時代全盛期の言葉とされています。
「マブダチ」の英語とは
社会人では日本人の様に『親友』を『Best friend』や『Close friend』としっかり表現しますが、学生は砕けた単語を使うのは英語でも同じです。
実は『マブダチ』にあたる砕けたスラングは英語にはとても多くあります。
ここでは10代が使う言葉を中心に2つご紹介したいと思います。
一時期リアリティショーにもなりましたが、『BFF』や『BFFL』という略語を聞いたことはありませんでしょうか。
これは『Best Friend Forever』や『Best Friend Forever for Life』という意味の略語です。
主に10代の女性が好んで使う若者言葉で、『Forever』という重たい単語とは裏腹にかなり軽い感覚で使われることが多いスラングです。
日本語でいうところの『ズッ友』的な感じでしょうか。
男性はあまり使わず、どちらかというとラップなどでも出て来る様な『Dude』や『Pal』、『Buddy』や『Bro(Brotherの略)』を使う傾向があります。
もう一つの表現は『Bestie』です。
これは『Best friend』を短くした単語で、SNSや一般会話でもよく出て来る単語です。
可算名詞として位置づけられており、複数系は『Besties』になります。
先ほどの『BFF』や『BFFL』と違い、男女問わず使われますが、やはり若者言葉でありますので、社会人はほぼ使いません。
『マブダチ』を使った英語の例文(使用例)
・『I would like to find BFF here. 』(ここでマブダチを見つけたいの。※SNSやマッチングアプリでよく使われている言葉です。)
・『Come on, bro. We are besties. 』 (気にすんなよ、兄弟。俺らマブダチだろ。※10代ごろの学生が使う言葉です。『We are bros. 』とは表現しないので注意したい部分です。)
・『Mike has been my closest friend since I was a kind. 』(マイクは私が小さいころからの親友です。※きちんとした表現を使った文章です。
もちろん『Closest friend』を『BFF』や『Bestie』に変えて若者言葉にもできます。)
まとめ
如何でしたでしょうか。
今回は『親友』のスラングである『マブダチ』の英語表現を見てみました。
『親友』という表現は地域によっても多種多様で、オーストラリアでは『Mate』という言葉を多用するなどとても面白い違いがありますので、是非比べてみて下さい。