「~でカオス状態」、「~がカオスすぎる」・・・SNSでよく目にする「カオス状態」とはどんな状態? この記事では、「カオス状態」の意味を分かりやすく説明していきます。
「カオス状態」の意味とは?
「カオス状態」とは、「何かが入り乱れて、ごちゃごちゃな状況」や「何がなんだか分からない状況」などの「無秩序な状態」を指して使われるネットスラングです。
「状態」を略して単に「カオス」として使われることもあります。
「カオス状態」の語源とは?
「カオス」とは、英語の名詞“chaos”(意味:混乱、混沌、無秩序)をカタカナ読みにしたものです。
“chaos”は「宇宙」が誕生する以前の「無秩序な状態」を意味する言葉であり、日本語では「混沌」と訳されることが多いです。
そこから転じて、日常における「無秩序な状態」を指して、俗語的に「カオス」が用いられるようになりました。
もともと日本語の慣用句として存在していた「混沌とした状況(=物事が入り混じって、秩序がないさま)」がネットスラング化して「カオス状態」になったと言えます。
ちなみに、ギリシャ神話にも「カオス」の名を冠する神が登場します。
こちらの「カオス」は、「世界(宇宙)」の誕生前の「空(から)の空間」を司り、そこから「秩序」が生まれていったとされています。
それに対して、「カオス状態」の「カオス」は、逆に「秩序が失われた状態」を表していることが多いです。
「カオス状態」の使い方とは?
基本的には、状況や何かの内容に対して「人やモノが入り乱れているさま」や「何がなんだか分からないさま」、「支離滅裂なさま」を指して使用されます。
そこから転じて、「入り乱れている状況」=「にぎやかな状況」、「盛り上がっている状況」として「カオス状態」に言い換えられたり、「常識では理解が追いつかないさま」を逆に「斬新さ」や「前衛的」として、賞賛的な意味で「カオス状態」に言い換えられたりと、肯定的な意味で使われることも多いようです。
「カオス状態」を使った例文
・『電車遅延のせいで駅が大混雑してカオス状態になっている』
・『部屋が散らかりすぎてて、まさにカオス状態だ』
・『一度に複数人から話しかけられると、頭の中がカオス状態になる』
・『芸能人のSNSが炎上してカオス状態と化している』
・『彼がする話は脈絡がなさすぎて、内容がカオスだ』
・『今日のお祭り、みんなテンション高すぎてカオス状態!』
・『あのゲームは、色々とカオスすぎてて逆に面白いw』
まとめ
「カオス状態」とは、「ごちゃごちゃした状況」や「支離滅裂なさま」など「無秩序な状態」を意味するネットスラングです。
そこから派生して、「人が入り乱れている状況」=「にぎやかな状況」や「常識では理解が追いつかないさま」=「斬新・前衛的」として、ポジティブな意味でも使われることがあります。
「状態」を略して、「カオス」のみだけで使われていることも多いようです。