この記事では、「政治」と「政策」の違いを分かりやすく説明していきます。
「政治」とは?
「政治」(せいじ)は誰もが知っているこ言葉です。
「政治が悪い」「政治家の汚職」「政治問題など」、ニュースを聞けば必ずと言って良いほどこの「政治」という言葉が耳に入ってきます。
さて「政治」の意味ですが「利害関係を調整し社会秩序を維持する行為」と定義されていますが、これを簡単に説明すると「社会生活の中で起きる対立や意見の違いを話し合いなどで調整すること」になります。
つまり社会の秩序を維持するために行うことが「政治」になります。
英語では“politics”(ポリティック)ですが、語源はギリシャ語の「ポリティカ」です。
またこの「ポリティカ」はギリシャ語で都市国家を示す「ポリス」に由来しています。
「政策」とは?
「政策」(せいさく)もニュースや新聞などでよく使われている言葉で、「政策が悪い」「政策を立てる」「デフレ政策」「政策決定」「金融政策」などは聞いたことがあるはずです。
「政策」は政府や政党の政治における方針や方策を表しますが、一般の企業などでも「営業政策を立てる」など「政策」という言葉を用います。
「政策」は非常に重要なもので、この「政策」により政治が上手くいくかどうかが決まります。
もちろん誰もが最善の政策を目指しますが、実際には「ある者にとってはメリットが多いが、ある者にとってはデメリットが多い」など、すべての人が満足できる政策などなかなか立てられません。
決められた「政策」を実際に行うことを「施策」と言います。
英語では「政策」は“policy”(ポリシー)ですが、「君はポリシーがない」「我々のポリシーは」など、外来語として比較的気軽に使われています。
「政治」と「政策」の違い
「政治」と「政策」の違いを、分かりやすく解説します。
「政治」と「政策」の関係ですが、「政治」を行うために必要になるのが「政策」だと考えてください。
何かを行うためには、方針や方策が必要です。
何も決めずに、思いつきで政治をすすめていくことは不可能です。
さて「政治」という大きなカテゴリーの中に「政策」があるわけですが、この「政策」が不適切であれば政治が揺らいでしまいます。
小さな集団をまとめるのとは違い、地方自治体、国、そして世界をまとめて政治をすすめていくのは容易ではありません。
国によっては政治が汚職だらけで、一般の市民のことを考慮せずに、自分の利害関係のみで政策を立てるというところもあります。
これは非常に残念なことです。
まとめ
「政治」と「政策」は切っても切れない関係にあります。
「政治が腐っている」「馬鹿げた政策だ」など、政治や政策に対して不満を持つ人も少なくありません。
しかしより良い社会のためには、すべての人が「政治」や「政策」に関して興味を持ち、声を上げることが大切です。
日本は海外の国々に比べると、政治に興味を持つ若者がまだそれほど多くありません。
しかし国の将来を考えた時、今後は若者がもっと積極的に「政治」に関わっていくことが必要とされるはずです。