「利口」と「聡明」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「利口」と「聡明」の違いとは?違い

この記事では、「利口」「聡明」の違いを分かりやすく説明していきます。

「利口」とは?

頭が良い、賢い、要領が良い、抜け目がない、口先が上手い、冗談といった意味を持つ「利口」

子供に対しては、おとなしく聞き分けの良いことを意味する言葉です。

勉強ができて頭が良いという意味ではなく、日常生活において、また、社会的に賢いといった意味となります。

「利口」の類語は、「英明」「賢明」「聡明」「インテリジェント」「利発」などとなり、対義語は、「馬鹿」「あほ」となります。


「利口」の使い方

誰が「利口」なのかを意味する使い方として、「利口な子」「利口な犬」といった使い方のほか、子供を褒める際には「お利口さん」といったような使い方をします。


「聡明」とは?

物事の理解が早く賢いことを意味する「聡明」

物事や人物に対する良いことや悪いことへの判断ができ、優れた観察力、洞察力で相手の本性や物事の本質を見抜くことができることを意味する言葉です。

「聡明」の類語は、「知的」「智慧」「知恵」「賢明」などがあり、対義語は、物事の是非を判断する力がなく愚かなことを意味する「暗愚」となります。

「聡明」の使い方

誰が「聡明」なのかを意味する使い方として、「聡明な少年」「聡明な男」「聡明な女性」などがあります。

「利口」と「聡明」の違い

同じ「賢い」という意味でも、「利口」「聡明」では、ニュアンスが異なるものとなります。

「利口」の場合、要領が良いといったニュアンスが強く、少しずる賢いといった意味が込められ用いられることがあります。

その一方、「聡明」の場合は、社会生活において、どのようなことに対しても優れているといった意味が強く、誰もがうらやむ、そんな人に用いられる言葉となります。

このように同じ「賢い」でも、その賢さの内容、ニュアンスによって使い分ける必要がります。

「利口」の例文

・『ご主人様の帰りをおとなしく待つことができるなんて、本当に利口な犬ですね。』

・『どれだけ利口ぶっても、本性はお見通しです。』

・『本当に利口そうなお子さんですね。羨ましいです。』

・『利口な人ほど、少しのハプニングでパニック状態になってしまうことがある。』

「聡明」の例文

・『聡明で美しさ、上品さ、優しさを持つ先輩上司に秘かにあこがれを抱いています。』

・『聡明さは、机に向かって行う勉強だけではなく、様々な経験をすることで身に付くものです。』

・『お隣さんの息子さんは、聡明な少年で羨ましい。』

・『何でもテキパキとこなす聡明な女性は素晴らしい女性だと思います。』

まとめ

以上のような違いを踏まえ、「利口」「聡明」を使い分ける必要があります。

また、「利口」の場合、犬など動物にも用いることがありますが、「聡明」の場合、人のみに用いられる言葉となります。

この点も「利口」「聡明」の違いとなります。

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