「未だに」と「今だに」の違いとは?分かりやすく解釈

「未だに」と「今だに」の違い違い

この記事では、「未だに」「今だに」の違いについて分かりやすく説明していきます。

「未だに」とは?

「未だに」とは、いまだにという読み方をする言葉です。

文字を見れば分かる様に、まだとかいまだ、といった意味を持つ未の漢字が使われている言葉となっています。

そのため、今なお、とか、今になっても、といった意味を持っているのです。


「未だに」の使い方

「未だに」という言葉は、肯定形にも否定形にもどちらにも対応可能な言葉として使う事が可能です。

どちらの場合でも、その様が継続している事を表す際に用いられます。

例えば、未だに喋り続けている、と表記された場合は喋るという状態が今も継続している事を表しているのです。

逆に、未だに雨が降らない、という否定形の表現では、雨が降らないという状態が今も継続している事を表しています。


「今だに」とは?

「今だに」とは、いまだにという読み方をする言葉です。

文字で表記すれば今という漢字が使われている事でも分かる様に、現在も続いている、という状態を表したい時に用いる事が多い言葉となっています。

ただしこの未だに、という表記の仕方は元々は未だにの誤用であり、正しい言葉ではありません。

「今だに」の使い方

いまだに、という言葉を表す際に未だに、と表記してしまうのは正確には正しくない事です。

ですがこの言葉を使ってしまう人は一定数存在しており、使い方もある程度確立されています。

具体的には、今だに野球を続けている、という形で今も何かを継続しているという意味合いの際にこの言葉が使われる事が多く見られるのです。

ただしテスト等の正しい言葉遣いが求められる場面で、今だにという表記するには誤りとなるので、注意する必要があります。

あくまで使用が可能なのは、言葉の正確性を求められない日常的な場面だけです。

「未だに」と「今だに」の違い

「未だに」「今だに」は、どちらもいまだにという読み方をする言葉同士となっています。

それもそのはずで、未だには今だにの誤った表記です。

そのため基本的には同じ意味を持っていますが、今だにと表記するのは本来、正しくありません。

ですが誤用する人が増えた事により、この2つに違いが見られる場面もあるのです。

「未だに」は、未満という言葉で見られる未のイメージから、まだそうなっていないという否定形の継続に用いて、「今だに」の方は、現在も行っているという肯定形の継続に用いるという違いが見られます。

ですが正しくはどちらのケースでも、未だにを用いるべき事を覚えておくべきです。

「未だに」の例文

・『随分前に送った手紙の返事が、未だに来ません』

・『もう別れてしばらく経つのに、未だに彼女が忘れられない』

「今だに」の例文

・『彼は今だに、チャンピオンだった頃の栄光をひけらかしている』

・『昨日の朝から、今だに雨が降り続いている』

まとめ

「未だに」「今だに」は、全く同じ読み方をする言葉です。

というのも「未だに」は、「今だに」を誤った形で表記したものであり、正しい使い方ではありません。

なので持つ意味は同じですが、「未だに」の方はまだそうならない状態を継続している際に使い、「今だに」はそうなった状態が今も継続している時に使う、という使い分けも見られるのです。

とはいえ本来はどちらのケースでも、未だにを用いるのが正解である事を理解しておかなければなりません。

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