この記事では、「ピンキリ」と「松竹梅」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ピンキリ」とは?
ピンからキリまでの略語が「ピンキリ」です。
最も上のものから最も下のものまでを意味し、いろいろなものがある、いろいろなことがある、といった際に用いられる言葉です。
「ピンキリ」の「ピン」は、ポルトガル語から来ており、点数を意味する言葉となります。
また、この「ピン」には、最初という意味や最低といった意味があり、そのため、「ピンキリ」の「ピン」は、最初、最低といった意味を持つものとなります。
次に「キリ」は、ポルトガル語ではなく、日本語の「キリを付ける」の「キリ」から来ています。
「キリ」には、ものごとがそこで終了するといった意味や区切りといった意味があり、最後といった意味もあります。
「ピンキリ」の使い方
「ピンキリ」は、値段など様々な使い方があります。
「値段がピンキリ」、「味はピンキリ」、「ピンキリの価格」などとなります。
「松竹梅」とは?
慶事に用いられることが多い「松竹梅」。
どれも、寒さに強く耐える木ということで、歳寒の三友と呼ばれ、めでたい席でよく見聞きする言葉となります。
「松竹梅」をランク分けすると、「松」が特上、「竹」が上、「梅」が並です。
料理を頼む際、特上、上、並と注文するよりも、「松」、「竹」、「梅」と注文したほうが洒落ている、周りにわかりにくい、といった意味で用いられることが多くなります。
また、「松竹梅」はランクだけではなく、縁起が良い言葉としても用いられるものとなります。
「松竹梅」の使い方
「松竹梅」は主にお店で注文する際に用いられるものとなります。
「松竹梅」の「松」を注文する、「松竹梅」の「竹」を頼んでおけば良いだろうといったような使い方が多くなります。
「ピンキリ」と「松竹梅」の違い
同じランクを表す言葉ですが、「ピンキリ」の場合は、最上から最低までを意味し、「松竹梅」は、3つのランク分けと明確です。
「ピンキリ」の場合は、明確なランク分けが行われていないのに対し、「松竹梅」は3つの明確なランク分けが行われているといった点が大きな違いとなります。
「ピンキリ」の例文
・『一言で、ブランドバッグと言っても実際にその価格はピンキリです。』
・『一流店と紹介されていても実際にはピンキリなので、期待するとがっかりすることもあります。』
・『同じマンションに住んでいる住人でも、その生活環境はピンキリです。』
・『資格を持っているからと言っても、人によって収入はピンキリだと言えます。』
「松竹梅」の例文
・『今日は、いつもより豪華に「松竹梅」の「松」を注文することにしました。』
・『見栄っ張りの私は、お金もないのに部下の前で「松竹梅」の「松」を注文してしまった。』
・『給料日前でお金がないので、ここはひとまず「松竹梅」の「梅」にしておこう。』
・『土用の丑の日なので、思い切って「松竹梅」の「松」を注文しました。』
まとめ
日常的によく用いられる「ピンキリ」と「松竹梅」。
使用する場面も異なるため、適切な使い分けが必要です。