「疎い」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「疎い」とは?疎いの意味

「疎い(うとい)」の言葉の意味は、「その人と親しい間柄ではないこと・関係性が疎遠であること」「そのことについての知識や理解が不十分であること・よく知らないこと」になります。

「疎い」には、それ以外にも「親しみが持てずにわずらわしく思うこと」「その土地に不案内で道をよく知らないこと」「そのことに対して、興味関心がないこと」の意味合いがあります。

「疎い」という言葉には「束ねたものを離すこと」「まばらになること」の原義があります。

その意味が転じて、「疎い」「知識がバラバラで詳しくないこと」「関係性が疎遠であること・頻繁に会うことがないこと」の意味が生まれたのです。

「疎い」の類語・類義表現

「疎い」の類語・類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「疎い」の類語・類義表現について分かりやすく解説します。

「よく知らない・不案内」

「疎い」の類語・類義表現として、「よく知らない・不案内」があります。

「疎い」という言葉の意味には、「その物事についての知識や理解が不足していて詳しくないこと」があります。

「不案内(ふあんない)」の言葉の意味は、「その分野や土地についてよく知らないこと」「細かい様子・事情までよく知らないこと」になります。

それらの意味から、「疎い」の類語として、「よく知らない・不案内」を上げることができるのです。

「他人行儀・余所余所しい」

「疎い」の類語・類義表現として、「他人行儀(たにんぎょうぎ)・余所余所しい(よそよそしい)」があります。

「他人行儀」の言葉の意味は、「知っている相手であるはずなのに、まるで知らない他人に接するような感じで接すること」になります。

「余所余所しい」というのは、「他人との心理的距離が開いていて、親しい感じが全くないこと」の意味になります。

他人との関係が疎遠であることを意味する「疎い」の類義表現として、「他人行儀・余所余所しい」を指摘することができます。

「世間知らず・関心がない」

「疎い」の類語・類義表現として、「世間知らず・関心がない」があります。

「世間知らず」というのは、「実際の経験がなくて世の中の常識・仕組みを知らないこと」を意味しています。

「関心がない」という言葉は、「そのことに興味がない」という意味を持っています。

世事や常識をよく知らないことを示す「疎い」の類義表現として、「世間知らず・関心がない」が上げられます。

「疎い」の言葉の使い方

「疎い」の言葉の使い方は、「誰かとの関係性が疎遠になってあまり会わなくなった時」「その物事についてよく知らない時・興味関心が乏しい時」に使うということになります。

例えば、他者との関係が疎遠になって親しみがなくなるという意味で、「会っていない旧友とは疎い関係になってしまった」というように使うことができます。

ある物事をよく知らないの意味では、「ファッションに疎いのでどんな服を買えばいいのか分からない」といった文章で、「疎い」を使用することができます。

「疎い」を使った例文・短文(解釈)

「疎い」を使った例文・短文を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。

「疎い」の例文1

「世界史にも日本史にも疎い私は、会社の集まりで歴史関連の話題が始まると、全く話についていくことができずに恥ずかしい思いをしています。」

この例文の「疎い」は、「世界史・日本史の基礎知識が不足していてよく知らないこと」を意味しています。

男性であれば雑談で歴史関連の話題が出ることも少なくありませんが、織田信長や豊臣秀吉、坂本龍馬といった誰もが知っている歴史上の人物の大まかな働き・エピソードも知らないと恥をかいてしまうこともあります。

「疎い」の例文2

「昔は彼女と、週末には一緒に食事に出かけるほど親しい友達だったのですが、ここ数年は性格・価値観が合わなくなり、滅多に話もしない疎い関係になっています。」

この例文の「疎い」は、「他者との関係が疎遠になること・親しい間柄ではなくなること」「頻繁に会うような親しみがなくなり煩わしくなること」を意味しています。

「疎い」の例文3

「旅行に出かけた先の観光地の地理に疎かったので、何度も道を間違えることになり、目的地に到着するまでかなりの時間がかかってしまいました。」

この例文の「疎い」は、「旅先の観光地の地理に詳しくないこと」「その観光地の道について不案内であること」を意味しています。

地理に疎くて地図も読めないと、どうしても旅行で出かけた先の知らない土地で迷ってしまいやすいのです。

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