「馴れ合い」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「馴れ合い」

「馴れ合い(なれあい)」という言葉がありますが、ここからはどんなことを連想するでしょうか?何となくじゃれついているペットがいるような印象がありますが、そのような感覚的なことではなく、もう少し深い意味がある言葉かもしれません。

ここでは、この「馴れ合い」という言葉について見ていくことにしましょう。

「馴れ合い」の意味

「馴れ合い」とは、「利害をともにする同士が結び付いたり協力するように、本来取ラなければならない手続きを踏まずに、暗黙の了解や合意の元に意思決定を行うこと」を指している言葉です。

簡単に言うなら「必要以上に親しい関係」「過度に親しい関係」と言うことができるでしょう。

このような間柄になると、真剣な議論をおこなうことなく、時間をかけて重要な意見交換・情報共有などを行わずに、適当な話し合いで済ませる関係でもあります。

俗に言われる「なあなあ」と呼べる関係ですね。

「馴れ合い」の言葉の使い方

「馴れ合い」は、人でも組織でも、適当な話し合いや惰性的な関係で物事を進める場合に、使われることがありますが、決していい意味で使われることがありません。

「馴れ合い」を使った例文・短文(解釈)

では、ここで「馴れ合い」を使った例文を見ていくことにしましょう。

「馴れ合い」の例文1

「緊張を欠いた馴れ合いの関係は、仕事の質を低下させてしまう可能性があるので、注意が必要だ」

仕事をするにも、長年一緒に働いていた同僚と働くとなると、そこに一種の「馴れ合い」が生まれてきます。

言葉を交わさずとも、同僚が何を考えているのか経験的に予想することや理解できる関係であればいいのですが、「馴れ合い」になってくると、惰性的な仕事となってしまい、仕事の質が落ちて行くことがあります。

そのために、職場では数年に1度配置転換や転勤などによって、人事を活性化させることが行われることがあります。

「馴れ合い」の例文2

「彼らを見ていると、馴れ合った男女の感じで肌を寄せている」

これも長年、一緒にいたカップルの光景を思い浮かべてしまいます。

良く言えば、長年連れ添った夫婦で半田を寄せ合いながら、苦労をともにしているという解釈ができますが、悪く言うなら、単なる惰性的な付き合いというふうに受け止められるかもしれません。

「馴れ合い」の例文3

「彼らの行動を見ていると、2人の間には、馴れ合いみたいなものがあるように見える」

この時の「馴れ合い」もいい意味で使われているものではないでしょう。

これが仕事をしている環境の中で、使われている言葉なのであれば、少し警戒していた方がいい可能性があります。

2人間で、仕事についての取り決めやルールが具体的に確立されているわけでなく、経験と勘を頼りに仕事をしているかもしれないからです。

確かに熟練の2人乗であるなら、まだマシなのですが、あまりにも「馴れ合い」の度合いが過ぎると、そこに甘えや真剣さが不足してしまい、致命的なミスを犯してしまうリスクが生まれてきます。

「馴れ合い」の例文4

「俺は馴れ合うことが嫌いなんだ」

このようなセリフをいうタイプの人は、かなり意思の強い人か、セルフコントロールがしっかりとできる人でしょう。

周りのヒトと「馴れ合い」になることで、自分のステータスを低くしたり、プライドのあら仕事ができなくなるなど、自分にも他人にも、一定の厳しさを要求しているように見えます。

しかし、その一方で周囲の人達と迎合すすることがないので、いつも孤独な存在であるような気がします。

時には、仲間と本音をぶつけ合ったり、議論することで。

お互いの気持ちを通わせることも大切です。

一定の距離を置きながらも、決して他人を避難しないことで、本当の「馴れ合い」を嫌う実力の持ち主と言えるように思えるのです。

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