「rta」と「tas」はどちらもよくゲームをする方は耳にしたことがある言葉だと思います。
ですがどちらも少し難しい意味を持っている言葉ですので、どんな意味を持っているかを知らない人がほとんどでしょう。
この記事では、「rta」と「tas」の違いについて、わかりやすく説明していきたいと思います。
「rta」の意味とは?
「rta」とは、「Real Time Attack(リアルタイムアタック)」という和製英語の略で、ゲームスタートからゲームクリアまでの実時間を短さを競うものです。
時計で計測した現実の所要時間をいいますが、細かいルールや計測の開始時点・終了時点の基準はこの「rta」を行うゲームの先行事例に従うことがほとんどです。
従来のゲームのタイムアタック「TA」はゲーム内での時間計測で行われるものですが、「rta」は実際の時間を計測するので、セーブやリセットを短縮することがほとんどのようです。
また使用する道具に関しては、コントローラーなどを定められた範囲で使いやすいものを使うことができるようです。
「tas」の意味とは?
「tas」とは、「Tool Assisted Speedrun(ツール・アシステッド・スピードラン)」または「Tool Assisted Superplay(ツール・アシステッド・スーパープレイ)」の略であるとされ、ゲームのエミュレーターに搭載されている機能を使って、プレイの実行速度のコマ送りやスロー化などを駆使し、実機では理論上可能でも人間のプレイでは再現不可能なスーパープレイの映像を作り出す、ということです。
プレイするゲームによりますが、タイムアタックまたはスコアアタックすることをメインとして、スピードプレイ・スーパープレイをすることですので、必ず最速であることではないです。
つまりタイムアタックやスコアアタックをするとともに、人間では再現不可能なスーパープレイを追求し動画などにしてだれかを楽しませるのが「tas」なのです。
「rta」と「tas」の違いについて
「rta」と「tas」は、ゲームに馴染みのない方には少し難しく思えるかもしれませんが、しっかりとした違いがある言葉です。
まず「rta」はゲームの開始から終了までのプレイ時間を計測し競うことです。
対する「tas」はというと、実機のスペックでは可能であるのに人間の手では再現不可能なスーパープレイやスピードプレイを追求するタイムアタック・スコアアタックのことを指しています。
「rta」は競技色が強いのに対して「tas」はそれを動画として投稿し視聴者を楽しませる目的がほとんどであり、その点は大きな違いと言えるでしょう。
また「rta」は競うためのものですので、使う道具にもゲームごとに制限があります。
しかし「tas」は人間がプレイするわけではないのとあくまでも競うものではないので明確なルールや制限がないということが特徴です。
「rta」と「tas」の違いのまとめ
いかがでしたでしょうか。
「rta」と「tas」は、似ているようで違っている言葉です。
ゲームが一般化し動画サイトも気軽に見ることができる時代ですので、このふたつの言葉を目にする機会があれば、きっと役に立つと思います。