この記事では、「ヒラタケ」と「エリンギ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ヒラタケ」とは?
ヒラタケ科ヒラタケ属のキノコです。
食用可能でスーパーなどに流通しています。
カサが広がった形状で、カサの大きさは5~10cmほど、互いに重なり合っています。
カサが開いたような形状をしていることが、名前の由来です。
色は暗灰褐色から明灰褐色をしています。
流通しているものの多くは、菌床栽培されたものです。
菌床栽培とは、菌床と呼ばれるものを使用してキノコを栽培する方法です。
ヒラタケには、おがくずを利用した菌床が使用されます。
原木栽培でも栽培されており、原木に使用される樹種には、ブナ、モミジ、クルミ、タラノキなどがあります。
世界中で食用にされているキノコで、日本では平安時代の「今昔物語」にヒラタケが登場をし、このころから食べられていたと考えられます。
選び方は、カサが肉厚で軸がしっかりしているものがよいとされています。
キノコは傷みやすく、変色しているものは傷んでいます。
日持ちしないので、購入後は1~2日で食べ切ることが目安です。
食べ方は、鍋物、炊き込みご飯、パスタ、揚げ物、炒め物などです。
「ヒラタケ」の使い方
キノコの品種のことを指して使用をします。
しめじの名で販売されていたことがありますが、しめじとは別物です。
現在は区別して販売されています。
「エリンギ」とは?
ヒラタケ科ヒラタケ属のキノコです。
栽培されたものがスーパーなどで販売されています。
カサは褐色で平ら、柄は白く太い特徴があります。
甘味と歯ごたえがあり、歯ごたえはアワビのようだといわれています。
アワビもどきに使用されることがあり、それほど食感が似ているといえるでしょう。
学名はプレロータス・エリンギで、ここから名前をとったといわれています。
中部ヨーロッパ、中央アジアなどで自生していますが、現在日本のスーパーで販売されているものの多くは菌床で栽培されたものです。
菌床の素材には、広葉樹、コットン、コーンコブミールなどが使用されます。
選び方は、カサに張りがあり、ひだに変色がないものがよいとされています。
3~4日で食べ切ることが目安です。
クセが少なく、さまざまな料理に活用されています。
炒め物、揚げ物、汁もの、鍋物、あえ物などで楽しめます。
「エリンギ」の使い方
キノコの品種のことを指して使用をします。
「ヒラタケ」と「エリンギ」の違い
どちらもヒラタケ科ヒラタケ属のキノコの一種ですが、それぞれ品種が違います。
生物の分類には、科・属よりも小さく分類した種があります。
2つのキノコは、種が違うのです。
学名は「ヒラタケ」が“Pleurotus ostreatus”で「エリンギ」が“Pleurotus eryngii”です。
「ヒラタケ」の例文
・『ヒラタケがおいしい』
・『鍋にヒラタケをいれる』
・『ヒラタケの炊き込みご飯を作った』
・『ヒラタケを探しに出かける』
「エリンギ」の例文
・『エリンギが安く売られていた』
・『今日の夕飯はエリンギの炒め物です』
・『エリンギを鍋にいれる』
・『エリンギパスタを作る』
まとめ
どちらもキノコですが、種が違います。