この記事では、「物流会社」と「運送会社」の違いを分かりやすく説明していきます。
「物流会社」とは?
生産者から消費者にいたるまでの商品の流れを扱う会社のことです。
いま私たちが使用したり、身につけたり、食べたりしている、パソコン、テレビ、衣類、パンなどは、誰かが作って、誰かが届けて、そして私たちが使用したりしています。
作っている人を生産者や製造業者といいます。
作られた製品は、消費者の手元に届くまでに、保管・輸送といったことが行われています。
そして、店頭に並べられて消費者のもとに届きます。
この一連の流れにかかわっているのが「物流会社」です。
物の流れにかかわっている会社を指しており、権利や金銭の流れにかかわっているもののことではありません。
たとえば、銀行はある口座から別の口座に金銭を移すことを行っていますが、これを「物流会社」とはいいません。
「物流会社」の使い方
生産者から消費者にいたるまでの商品の流れにかかわっている会社を指して使用をします。
売るための物の流れにかかわる会社のことで、権利や金銭など売るための物ではないものを扱っている会社には使用をしません。
「運送会社」とは?
物を目的の場所に運ぶことをしている会社のことです。
ある人のところに物を届けたいと考えたとします。
そのとき、自分で持って行くという方法もありますが、時間の都合で持っていけなかったり、遠くて盛って行けなかったりすることがあります。
そういったとき、物を運んでくれている会社に依頼をします。
たとえば、お中元の品物を遠くに住んでいるお世話になった人に贈るなどです。
品物は、運んでくれる会社に自宅に取りにきてもらったり、直営店やコンビニに自分で持って行ったりします。
そうすると、運んでくれる会社が届けてほしい人のところにまで持って行ってくれます。
この作業を行っている会社を「運送会社」といいます。
運ぶときには乗りものを使用します。
「運送会社」の使い方
物を目的の場所に運ぶ会社を指して使用します。
運ぶときには乗りものを使用し、手で持って行く会社に対しては、この言葉を使うことは少ないです。
「物流会社」と「運送会社」の違い
どちらの会社も物を運んでいるのですが、同じことを指しているのではありません。
前者は商品の移動を指す場合に使うことが多いです。
生産者から消費者にいたるまでの流れを指しています。
後者は商品以外の物の移動も指しています。
自分から子どもに食品を送るなどもいいます。
これは生産者から消費者にいたるまでの流れではありません。
「物流会社」の例文
・『物流会社に就職する』
・『物流会社を見学させてもらう』
「運送会社」の例文
・『輸送会社に輸送を依頼する』
・『友人は輸送会社で働いている』
まとめ
どちらの言葉も物を運ぶ会社を指しているのですが、どのような流れで運んでいるのか、どういった物を運んでいるのかといった点に違いがあります。