この記事では、「確執が深まる」の意味を分かりやすく説明していきます。
「確執が深まる」とは?意味
「確執」とは、お互いに自分の意見を強く主張して対立すること、およびそれが理由で生じる不和・不仲を意味する言葉です。
従って「確執が深まる」とは、意見の対立が激化したり、意見の相違による不仲が、いっそいう激しくなる事を意味する慣用句です。
「確執が深まる」の概要
「確執」とは、お互いに自分の意見を強く主張して対立すること、およびそれが理由で生じる不和・不仲を意味すると、前項で記しましたが、この「確執」に似た言葉に「軋轢(あつれき)」と言う言葉があります。
この2つの言葉の違いについて、少し説明したいと思います。
「軋轢」は車輪がきしむ事を指す言葉で、そこから仲が悪い状態を意味する言葉となったものです。
すなわち、「軋轢」はとにかく仲が悪い状態や人間関係が悪い状態で、もつれやいざこざなどが起きる状況を意味するものです。
従って、同じ仲が悪い状態であっても、「確執」は意見の対立から生じる場合に限定されるのに対し、「軋轢」には、そうした仲の悪くなった理由の限定はないのです。
何となく気が合わなく、人間関係が悪い場合にも、「確執」と言う言葉を使いますが、こうした場合には「軋轢」があると、使う方が正しいと言えます。
また「確執」がひどくなる事を、先に記した様に「確執が深まる」と表現しますが、「軋轢が深まる」と言う表現は使われません。
「確執」と「軋轢」を上手に使い分けられれば、語彙が豊かな人と言えるでしょう。
またビジネスや学校等で、多くの人と接触する場合には、どうしても意見が合わない事から「仲が悪い」人や「大嫌い」な人は出来てしまうものです。
そんな時には、「確執が深まる」のを防ぐ意味からも、ダイレクトに「仲が悪い」や「大嫌い」と言う言葉を使わず、「ちょっとした確執があります」の様に、使う方が良いかも知れません。
「確執が深まる」の言葉の使い方や使われ方
「確執が深まる」という慣用句は、『○○課長と××課長は、営業戦略に対する意見の違いを発端に、仲が悪くなり、最近では何かにつけて反目して確執が深まるばかりです。』や『当初は些細な意見の違いでしたが、それがエスカレートして確執が深まるばかりで、最近では2人は口も利かなくなっています。』や『店長と彼の間には確執が生まれてしまいましたが、これ以上、確執が深まらない事を願っています。』の様に使われます。
「確執が深まる」の類語や言いかえ
「確執が深まる」の類語や言い換えとしては、『意見の対立がエスカレートする』や『不協和音がひどくなる』や『意見の食い違いが激しさを増す』や『対立が激化する』などが、挙げられます。
まとめ
「確執が深まる」とは、意見の対立が激化したり、意見の相違による不仲が、いっそいう激しくなる事を意味する慣用句です。
「確執」に似た言葉として「軋轢」と言う言葉がありますが、こちらは単に「人間関係が悪い状態や、仲が良くない状態」を指す言葉で、その不仲になった理由が、意見の違いに限定されるものではありません。
また「軋轢」は「軋轢が深まる」と使われる事はありません。