この記事では、「赤裸々」の意味を分かりやすく説明していきます。
「赤裸々」とは?意味
「赤裸々」は(せきらら)と読む、名詞・形容動詞として使われる言葉です。
かなり難しい読み方の漢字表記です。
「せきららな告白」や「せきららに語った」など、(せきらら)と耳にしたことがあるけれど実際に漢字でどのように書けば良いのか分からないという人も少なくありません。
さてこの「赤裸々」の意味ですが、「包み隠さない」「全てをさらけ出す」「ありのまま」になります。
これは「裸」という漢字が使用されていることから想像できると思います。
「赤裸々」の概要
「赤裸々」は「赤裸」という言葉を「々」という意味を強める漢字と組み合わせてできている言葉です。
「赤裸」は(せきら)だけではなく、(あかはだか)とも読みます。
(赤裸)の意味は「丸裸」「何も身につけていない」「包み隠さない」ですが、(あかはだか)と読む場合では、「家財などを失い何も持っていない」との意味でも使われます。
例えば「借金取りに全てを没収されて赤裸(あかはだか)になった」など表現できます。
いずれにせよ丸出しの状態、隠すものがないという意味の「赤裸」をさらに強調したのが「赤裸々」という言葉になります。
「赤裸な告白」より「赤裸々な告白」の方が、より全てを隠さずに告白しているというニュアンスがよく伝わってきます。
「赤裸々」の言葉の使い方や使われ方
「赤裸々」という言葉を比較的多く耳にしたり目にしたりするのが、有名人などの告白の時です。
週刊誌の見出しなどの「赤裸々の真実」「〇〇の赤裸々な告白」や「涙ながら赤裸々に語る」で読者の興味をそそっているケースはよくあります。
「赤裸々」の類語や言いかえ
「赤裸々」と同じような意味を持つ言葉には、「包み隠さず」「オープンに」「露骨」「あからさま」「あらわ」などがあります。
例えば「赤裸々な表現」は「露骨な表現」と言いかえても意味は通じます。
また「赤裸々に語る」というとちょっとドラマティックで暴露的しているようなニュアンスになりますが、「包み隠さずに語る」と言い換えれば、全てを淡々と語っているという雰囲気が伝わっていきます。
まとめ
「赤裸々」は、その背景に揉め事や問題がある場合に使われることが多い言葉です。
「涙ながら赤裸々に真実を語る」などがその例です。
このように「赤裸々」という言葉はインパクトが強いので、使うときには注意した方が良いでしょう。
例えば同僚と揉め事があり、それを上司に話したときに「〇〇さんが赤裸々にそれまでの経緯を語った」となれば、周囲は何かとんでもないことが起こっていたと受け止めがちです。
しかし「〇〇さんがありのままそれまでの経緯を語った」と「ありのまま」と言い換えれば、表現が中立的になります。
しかし週刊誌やテレビなどで多くの人々の注意を集めたいときには、「赤裸々」を使った方がインパクトが強くなるの当然のことです。
いずれにせよ上手に言葉を使い分けることが大切です。