この記事では、「イライラ」と「ムカムカ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イライラ」とは?
「イライラ」には3つの意味があります。
1つめは、思っていた通りにならなかったり、気持ちよく感じられなかったりして、神経が高ぶるさまです。
また、焦りがあって落ち着かず、神経が高ぶるさまです。
夫の行動のことで考えてみます。
夫は帰宅をすると靴下を脱ぎます。
脱いだ靴下は、玄関に置きっぱなしです。
洗濯機に入れてと何度言っても改善されません。
食事をするときには、口を開けてものを噛み、くちゃくちゃと音を立てます。
これも、何度注意しても改善されません。
妻は、夫には自分が行ったことを守ってもらいたいと思っているのですが、思い通りになりません。
こういったときに「イライラ」することがあります。
2つめの意味は、太陽の光などが厳しく照るさまです。
夏の太陽の日差しは強く、じりじりと感じられます。
このようなさまを意味しています。
3つめは、とげのようなものが皮膚に刺さる感じです。
葉の表面に毛が生えていて、その毛が固い場合、葉を触るとちくちくとした感じがします。
このちくちく感を「イライラ」といいます。
「のどがイライラする」といった使い方もします。
「イライラ」の使い方
いくつかの意味がありますが、思い通りにならず神経が高ぶるという意味で使うことが多いです。
「ムカムカ」とは?
「ムカムカ」には2つの意味があります。
一つは、心の奥深くから怒りがこみあげてくるさまです。
夏になると麦茶をよく飲むようになる人は少なくないことでしょう。
麦茶は自分で沸かすこともできるし、ペットボトル入りのものを購入することもできます。
ある家庭では、麦茶は沸かして飲むこととしていました。
この家庭の妻は、沸かすのが面倒なのでペットボトル入りのものを購入したいのですが、それを姑がゆるしません。
「麦茶は沸かしなさい」といつも言います。
そのたびに「何で私が」「面倒なのに」と怒りがこみあげてきます。
このときのことを「姑の言葉にムカムカする」ということができます。
もう一つの意味は、吐き気がするさまです。
油っぽいものを食べるとこのような状態になることがあります。
一瞬だけ吐き気がするのではなく、継続的な場合をいいます。
「ムカムカ」の使い方
怒りがこみあげてくるとき、吐き気がするときのようすを指して使用をします。
「イライラ」と「ムカムカ」の違い
怒りを感じたときに「イライラ」したり「ムカムカ」したりすることがあります。
しかし、それぞれの言葉が指している状態は違います。
「イライラ」は思うようにならずに神経が高ぶるさまです。
一方、「ムカムカ」は神経が高ぶっているのではなく、腹の底、心の奥深くから怒りがこみあげてくるさまをいいます。
まとめ
怒りを感じる場面でこのような状態になることがありますが、2つの言葉が指している状態は違います。