この記事では、「推定」と「検定」の違いを分かりやすく説明していきます。
「推定」とは?
「推定」は(すいてい)と読みます。
「推」という漢字の持つ意味は、おしはかること、推察することになります。
つまり「推察して定めること」という意味を持つのがこの「推定」です。
事実をもとにして、「そうであるだろう」とおしはかって決定する時に、この「推定」という言葉が使われます。
「今後の動きを推定する」「推定不可能」「調査結果により推定された」などがその一例です。
もう少し砕けた表現にするときには、「考えられる」「思われる」を使います。
そのほかにも法律で、何らかの事実や法律関係が不明瞭であるときに、一定の状態が成り立っていることで判断を下すことも「推定」とします。
また統計学でもこの言葉が使われます。
集団の性質を調査するときに、その母集団から抽出した標本を分析して集団全体の性質を判断するのを「推定」と言います。
同じような言葉に「推理」「みなす」「推測」「予測」などがあります。
また「推定」を英語で表すときには「estimation」を使います。
「検定」とは?
「検定」は(けんてい)と読みます。
「検」にはしらべるという意味があります。
つまりしらべて定めることが「検定」です。
一般的には何らかの基準に即しているか検査し合否を決めることを意味します。
よく耳にするのは工業製品などの検定です。
一定の基準や規格にパスしなくては、製品として出荷すできません。
また「検定番号」なるものも存在します。
他にも「英語検定」「漢字検定」「秘書検定」など、何らかの能力を証明するテストも「検定」と呼ばれています。
最近では多くの検定試験が実施されていて、「チョコレート検定」「ねこ検定」などもあります。
どのような基準で合否が決まるのか気になるところです。
同じような意味を持つ言葉には、「テスト」「試験」「チェック」「審査」「考査」があります。
また「検定」を英語で表現するには「test」「examination」「verificatio」が使われます。
「推定」と「検定」の違い
「推定」と「検定」の違いを、分かりやすく解説します。
「推定」と「検定」はどちらも「定」(さだめる)という漢字が使われていますが、このふたつの言葉の持つ意味には違いがあります。
「推定」はあくまでも「おしはかる」ことで、合否とは関係ありません。
しかし「検定」となると一定の基準に達しているかどうかで合否が決まります。
また「推定が外れる」などの表現のように「推定」が正しくないこともありますが、「検定」にはそのようなことはありません。
まとめ
「推定」と「検定」も耳にしたり目にする言葉です。
どちらも少々堅いイメージの表現になり、小学生などではまだこの言葉を使うことはあまりありません。
何れにしてもこの二つの言葉の意味はかなり違いますので、間違えて使わないようにすることが大切です。