見た目のデザインはよく似ているものの、中身はまったく異なるものもあります。
事務作業をしていて、取り扱うことも多い収入印紙と切手もそのうちのひとつ。
この記事では、「収入印紙」と「切手」の違いを分かりやすく説明していきます。
「収入印紙」とは?
税金の支払い時などに、コンビニの店員さんがレシートなどに貼ってくれるのが収入印紙です。
白い花のデザインとともに「日本政府・収入印紙」と名前が書かれています。
ふだん何気なく目にしている収入印紙というのは、実は財務省が発行している税金のひとつ。
一般的には3万円以上の支払いがあった領収書に、貼り付けることが義務化されています。
もともと日本で収入印紙が取り入れられるようになったのは明治の始まりの頃。
すでにヨーロッパでは印紙税と呼ばれる「収入印紙の先がけ」が始まっていたので、日本もそれにならうような形で収入印紙を取り入れました。
一部の意見としては、このような税金の納め方を「不公平なのでは?」と考える声もあるようです。
「切手」とは?
収入印紙とほぼ同じくらい、明治の始まりに使用されるようになったのが切手です。
切手は封筒やはがきなどに貼る証紙のこと。
サイズにあわせた切手をはると郵便局が回収をおこない、指定された住所にとどけてくれます。
世界で初めて切手をつくったのはイギリスで、ヴィクトリア女王の肖像画が描かれたものと伝えられています。
最近では人気のアニメをモチーフにしたもの、世界遺産の景色を取り入れたものなど、コレクションを目的として販売される切手も増えてきています。
また枚数限定で発売された切手は価値があがり、数年後に高い値段で取引されることもあります。
「収入印紙」と「切手」の違い
事務の仕事をしていると、収入印紙もしくは切手の扱いで迷ってしまうこともあります。
どちらも概念はまったく異なる物のため、しっかり確認しておくことも大切です。
「収入印紙」と「切手」の違いを、分かりやすく解説します。
・領収書は収入印紙、郵便物は切手
一般的に収入印紙を貼らなくてはいけない書類に領収書・契約書・信用状・不動産売買の契約書などがあります。
どれも収めた金額によって、貼るべき収入印紙の額は変わってきます。
収入印紙は国に税金を納めるための印紙です。
「不動産やお金の取引があった書類」に関しては収入印紙。
それ以外の郵便物に対しては、切手と覚えておくとよいでしょう。
・法務局で売っているのが収入印紙
収入印紙は法務局・一部のお役所でも販売をおこなっています。
切手は郵便局やコンビニ・ネットオークションなど色々な所で気軽に購入できます。
まとめ
見た目が似ているので、とても間違えやすいのが収入印紙と切手です。
どちらも証紙に「収入印紙」「切手」と印字されているので、貼るときには間違っていないか確認しておくことがおすすめです。
領収書や不動産売買など金銭のやり取りがあったものは収入印紙。
郵便物に貼るのが切手です。
違いをただしく理解しておきましょう。