海外の首脳があつまるサミット。
国際会議にまつわるニュースを聞いていると、「G7」や「G20」というよく似た言葉が出てくることがあります。
この記事では、「G7」と「G20」の違いを分かりやすく説明していきます。
違いを正しく知って、経済ニュースに強くなっていきましょう。
「G7」とは?
EU(欧州連合)とともに、よく聞くのが「G7」です。
G7は主要7か国のこと。
先進7か国という言い方もします。
参加している国は全部で7か国あり、日本のほかにアメリカ・イギリス・ドイツ・イタリア・フランス・カナダの名前が挙げられます。
G7に参加している国の首脳は、毎年世界のどこかに集まり議論をかわしています。
日本では安倍首相がひらいた伊勢志摩サミット、中曽根首相がひらいた東京サミットなどがあります。
世界を引っ張るリーダーたちが同じ場所にあつまるのは珍しいため、G7のサミットはとても注目される会合のひとつになっています。
国際的な紛争や、金融規制、そのほかの問題が議題にあげられ、世界のトップたちが意見を交わし合います。
またサミットが開かれていない時でもG7の外相たちは「共同声明」と呼ばれる声明書を出すこともあります。
世界が混乱するなか、どう舵を切っていくのか。
G7のメンバーには重い課題が投げかけられています。
「G20」とは?
G20とは地域首脳連合のこと。
G7に13の国を足した、トータル20の国で支えられています。
参加しているのは日本・アメリカ・イギリス・ドイツ・イタリア・フランス・カナダに加えて、インド・中国・アルゼンチン・オーストラリア・ロシア・サウジアラビア・ブラジル・インドネシア・南アフリカ・トルコ・韓国・欧州中央銀行・欧州連合などの国と地域があります。
G20もサミットと呼ばれる、各首脳があつまる会合を定期的に開いています。
G20では主に世界経済や環境問題について話し合われます。
刻一刻と変化していく気候問題などを地球レベルでどう解決していくのか。
G20の役割はますます重要になっています。
「G7」と「G20」の違い
社会の教科書にもよく登場する「G7」と「G20」。
何となく分かっていたつもりでいても、改めて問われると上手く説明ができないこともあります。
「G7」と「G20」の違いを、分かりやすく解説します。
・7か国か20か国か
「G7」と「G20」にはGの頭文字が付いています。
Gには「グループ」という意味があります。
そのためG7は先進7か国のグループ。
G20は先進7か国に13の国と地域を足した、合計20のグループになります。
G7は世界のトップの国々が名を連ねていますが、G20には新興国も仲間入りをしていて、バラエティ豊かな面々になっています。
まとめ
入試問題でもよく問われやすい、「G7」と「G20」の違いを分かりやすくお伝えしました。
G7はアメリカや日本、イギリスを始めとする先進7か国のグループです。
対してG20はG7にブラジルや中国、メキシコなどを加えた、合計20の加盟国と地域によって構成されています。
不透明さがのこる世界状況において、「G7」と「G20」に求められる役割は大きくなっています。