この記事では、「出自」と「出身」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出自」とは?
「出自」は「しゅつじ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人の生まれ」という意味で、出身地のことを言います。
2つ目は「ものごとの出どころ」という意味で、あるものが作られたり、発生した場所のことを言います。
3つ目は「人類学用語で、ある共通の祖先から血を引いているとされる原理」という意味です。
上記に共通するのは「自分の出どころ」という意味です。
「出」は「でる」とも読み「生まれ」という意味、「自」は「みずから」とも読み「~より、~からなどの起点を示す言葉」、「出自」で「どこからという生まれの起点」になります。
「出自」の使い方
「出自」は「人の生まれ」「ものごとの出どころ」「人類学用語で、ある共通の祖先から血を引いているとされる原理」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「出自を知る・知った」「出自を調べる・調べた」などと使われます。
基本的に、人の生まれた場所や、物が作られたり発生した場所に使われる言葉です。
「出身」とは?
「出身」は「しゅっしん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「その土地の生まれであること」という意味で、その地域で生まれたことを言います。
2つ目は「ある身分の生まれのこと」という意味で、地域に関係なくある身分に生まれたことを言います。
3つ目は「ある学校や組織に所属していたこと」という意味で、ある学校を卒業していたり、ある組織に属していたことを言います。
上記に共通するのは「ある地点からきた」という意味です。
「身」は「み」とも読み、「からだ」「社会的な地位や立場」「身分」などの意味、「出身」で、「生まれた場所や地位、立場」になります。
「出身」の使い方
「出身」は「その土地の生まれのこと」「ある身分の生まれのこと」「ある学校や組織に所属していたこと」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「出身だ・である」と使われたり、「出身地」「出身校」など複合語として使われます。
基本的に、ある人の生まれた場所・身分・立場がどこであるかを表す言葉です。
「出自」と「出身」の違い
「出自」は「人の生まれた場所」「物が作られたり発生した場所」という意味です。
「出身」は「ある人の生まれた場所・身分・立場がどこであるか」という意味です。
「出自」の例文
・『自分の出自を知ってびっくりした』
・『彼は絶対に出自について語ろうとしない』
・『彼女の出自は全てうそであることが分かった』
・『興信所に頼んで婚約者の出自を調査してもらった』
「出身」の例文
・『私は北海道出身です』
・『彼女は平民出身の皇族だ』
・『民間出身の大臣に期待が高まる』
・『彼の出身校を聞いてびっくりした』
まとめ
今回は「出自」と「出身」について紹介しました。
「出自」は「生まれた場所・出どころ」、「出身」は「生まれや身分、立場」と覚えておきましょう。