この記事では、「八百長」と「出来レース」の違いを分かりやすく説明していきます。
「八百長」とは?
「八百長」は「やおちょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「勝負事で、前もって勝敗を打ち合わせておき、真剣に勝負している様にみせかけること」という意味で、事前に当事者同士で勝敗の結果について打ち合わせて決めておき、勝負してその結果通りにすることを言います。
2つ目は「なれあいでものごとを進めること」という意味で、お互いの都合のいい様に暗黙の了解でものごとを進めることを言います。
上記に共通するのは「手加減する」という意味です。
「八百長」の語源は「八百屋の長兵衛」です。
長兵衛は相撲会場に出入りして、年寄りと碁を打っていたのですが、いつも1勝1敗の結果でした。
実は、長兵衛は碁の達人で、相手に配慮してわざと手加減していたことから「八百長」と言われる様になったのです。
「八百長」の使い方
「八百長」は「勝負事で、前もって勝敗を打ち合わせておき、真剣に勝負している様にみせかけること」「なれあいでものごとを進めること」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「八百長だ・である」「八百長する・した」などと使われます。
基本的に、当事者同士が事前に打ち合わせて勝敗の結果を決めておき、いかにも真剣に勝負している様に見せかけることに使われる言葉です。
「出来レース」とは?
「出来レース」は「できれーす」と読みます。
意味は、「主催者により最初から勝敗の結果が分かっている勝負や競争のこと」です。
複数の出場者がいたとしても、最初から主催者が勝敗を決めて、勝負したり選考することを言います。
「出来レース」は「出来合いレース」が変化した言葉です。
「出来レース」の使い方
「出来レース」は「主催者により最初から勝敗の結果が分かっている勝負や競争のこと」に使われます。
名詞・形容動詞として「出来レースだ・である」と使われたりします。
基本的に、最初から結果が決まっている勝負や競争を表す言葉で、主催者や審査員の意向が強く、本人は知らないこともあります。
「八百長」と「出来レース」の違い
「八百長」は「当事者同士が事前に打ち合わせて勝敗の結果を決めて勝負すること」という意味です。
「出来レース」は「主催者や審査員の意向により、最初から結果が決まっている勝負や競争」という意味です。
「八百長」の例文
・『あの勝負は八百長のうわさが立っている』
・『彼は100万貰って八百長したらしい』
・『相撲界は八百長疑惑が多い』
・『八百長は絶対断る』
「出来レース」の例文
・『今の日本では選挙も出来レースだ』
・『今回のコンテストは出来レースに違いない』
・『アイドルが受賞するとはバレバレの出来レースだ』
・『出来レースなので結果を気にする必要はない』
まとめ
今回は「八百長」と「出来レース」について紹介しました。
「八百長」は「当事者同士で勝敗を決める」、「出来レース」は「主催者や審査員が勝敗を決める」と覚えておきましょう。