我々の人生は音楽とは切っても切れない関係にあります。
最近ではiTunesだけでなくSpotifyなどの音楽配信アプリなどでより音楽が身近になっています。
その様な再生可能な方法で音楽を楽しむのもいいですが、中にはやはり、コンサートやライブなどで、迫力のある生演奏や趣味の合う人々と分かち合う貴重な体験も楽しみ方の一つです。
ところでよく聞く『コンサート』と『ライブ』ですが、この違いを説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか?
この記事では「コンサート」と「ライブ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「コンサート」とは
辞書で調べると『コンサート』は『音楽会』や『演奏会』とされていますが、正確には2人から3人以上の演奏者が行うことを『コンサート』と呼びます。
ちなみに一人の演奏者が行うのは『リサイタル』と呼ばれ、これは日本語で『独奏会』と呼びます。
面白いのは2人以上で行うと『ジョイントリサイタル』と呼ぶのが正確な言葉です。
最近では『リサイタル』という言葉よりも『ソロコンサート』などの言い方が有名になってきていると思います。
「ライブ」とは
それでは『ライブ』はいかがでしょうか。
なんだか若者言葉であり、ロックやヒップホップミュージックの演奏を『ライブ』と呼ぶイメージがありますが、正確ではありません。
実は『ライブ』は『ライブコンサート』の略称であり、そのまま『3人以上の演奏者による生演奏』という意味なのです。
これは序文でもご紹介しましたが、音楽に関わる環境が変化してきたことから生まれた言葉です。
ご存知の通り、その昔、録音機械発明前までは音楽は生演奏しかできませんでした。
しかし、時代が進み音楽をラジカセをはじめ、CD、MD、そしてiPodなどの再生可能な電子機器が発達するとこちらが主流になりました。
ミュージシャンはこれを区別する為に『ライブ』つまり『生で目の前で演奏する』という言葉を作り出しました。
「コンサート」と「ライブ」の違い
この二つは実は同じ意味を表しています。
もともと正しい言葉としては『コンサート』ですが、『ライブコンサート』という言葉が新しく出来て、それが短縮されて『ライブ』と呼ばれる様になりました。
しかし最近の使われ方としてはクラシック音楽など落ち着いて座りながら鑑賞をするものを『コンサート』と呼び、ロックやヒップホップ、ポップミュージックなどをイベント会場などで楽しむのを『ライブ』と呼ぶことが多くなっています。
まとめ
如何でしたでしょうか。
もともとは『コンサート』が元ではありますが、時代と技術の発達とともに『ライブコンサート』という言葉が生まれ、やがてそれが音楽の種類や楽しみ方などで使い分けられる様になったのはとても面白い経緯ではないでしょうか。
言葉というものが、生き物であるというのを我々に教えてくれる一例。
それが『コンサート』と『ライブ』でした。
この他にも似た様な背景を持つ言葉の組み合わせがありますので、是非調べて見て下さい。