この記事では、「首都」と「都市」の違いを分かりやすく説明していきます。
「首都」とは?
「首都」は、その国の政治を動かす根幹がある場所のことです。
日本であれば「首都」は、政治を動かす国会がある東京に当たります。
他国も同様、政治を動かす根幹があればその場所は「首都」です。
なお、通常、政治を動かす根幹である「首都」は、一つしか存在しないのが当たり前になっていますが、稀に2つの首都を持つ国という物も実は存在しています。
「都市」とは?
「都市」は、政治を動かす根幹は無いが、政治に関与して運営される人口が多い街を「都市」と呼び、それぞれ「小都市」、「中都市」、「大都市」と区分分けを行います。
なお、人口が少なすぎる街は都市とは言わず市町村と言われます。
また、「都市」と呼ばれる街は、産業や経済が豊かで人が集まりやすく、住みやすい街であることも前提でいずれかを満たす必要性があります。
「首都」と「都市」の違い
「首都」と「都市」の違いは、政治の中心となる施設群があるかどうかです。
「首都」は、国会議事堂のような政治の中心となる施設があり、勝つ政治家が集まり物事を決める大都市ですが、「都市」は、政治家が住んでいても集まって集会を開く場所の候補地ではないです。
「首都」の例文
・『アメリカの首都はワシントンDC』
この例は、アメリカの政治的な中心都市は、ワシントンDCだとした例になります。
「首都」は政治の中心都市という意味なので、この例では、その場所を示しているのです。
・『日本の首都は東京』
この例は、日本の政治の中心が東京だとした例です。
この事実は、小学校などの社会の授業で習います。
「都市」の例文
・『大阪は大都市だ』
この例は、大阪というエリアが、人口が多い街であるという例です。
「都市」は人口が多いこととや、住みやすさが重要で経済力があることや地域の産業が豊かであることも「都市」である条件です。
・『都市基盤を変えよう』
この例は、都の知事が決定権を持ち、都市の基盤を変革させようとした例です。
例えば、産業から貿易に力を入れるなどの他、商業に特化した街づくりなど知事の権限で「都市」の区域を変革させようとしている例になります。
まとめ
「首都」と「都市」の違いは、政治の中心となり得るか否かという違いです。
「首都」は政治家が集まり政治の中心となり、通常は一つの「首都」を形成します。
稀に紛争地帯などでは、「首都」を複数持ち、紛争時に臨時で「首都」を切り替えながら政治を動かすことを可能とします。
一方、「都市」は、条件さえ整えば「都市」を名乗ることが可能で、条件もそれほど厳しい物ではないです。
条件については、産業基盤がしっかりしている、政治の基盤がある、文化に商業がしっかりしているなどがあげられており、いずれかがしっかりとしていれば、「都市」となり人が集まっている場所である「都市」だと言えます。