この記事では、「注ぐ」と「入れる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「注ぐ」とは?
「注ぐ」は「そそぐ」と読み、主な意味は以下の通りです。
1つ目は「流れて入る」という意味で、他の場所から流れてきてある場所に入ることを言います。
2つ目は「液体を流し入れる」という意味で、容器などに液体を流し入れることを言います。
3つ目は「液体を上から流しかけること」という意味で、高い場所から液体を振りかけることを言います。
4つ目は「液体が途切れずに流れかかること」という意味で、雨や雪などが長時間降りかかる様子を言います。
5つ目は「あることに集中する」という意味で、ひとつのことに心を向けることを言います。
上記に共通するのは「一つの方向に流し入れる」という意味です。
「注ぐ」の使い方
「注ぐ」は「流れて入る」「液体を流し入れる」「液体を上から流しかけること」「液体が途切れずに流れかかること」「あることに集中する」という意味で使われます。
動詞として「注ぐ・注いだ」と使われたり、副詞として「注いで」と使われたりします。
基本的に、液体や意識などを一定方向に流し続ける様子に使われる言葉です。
「入れる」とは?
「入れる」は「いれる」と読み、主な意味は以下の通りです。
1つ目は「外側にあるものを、ある範囲の内側に移すこと」という意味で、外のものを中に移すことを言います。
2つ目は「お金を納める」という意味で、支払うべきところへお金を払うことを言います。
3つ目は「組織や集団の一員とする」という意味で、あるまとまりの一員に加えることを言います。
4つ目は「ある範囲や数量に含める」という意味で、あるまとまりの一つとして見なすことを言います。
5つ目は「力を加える」という意味で、ある影響を加えて変化させることを言います。
上記に共通するのは「外から中に加える」という意味です。
「入れる」の使い方
「入れる」は「外側にあるものを、ある範囲の内側に移すこと」「お金を納める」「組織や集団の一員とする」「ある範囲や数量に含める」「力を加える」という意味で使われます。
動詞として「入れる・入れた」と使われたり、副詞として「入れて」と使われたりします。
基本的に、外側にあるものから内側に移動させたり、作用を加えることに使われる言葉です。
「注ぐ」と「入れる」の違い
「注ぐ」は「液体や意識などを一定方向に流し続ける様子」という意味です。
「入れる」は「外側にあるものから内側に移動させたり、作用を加えること」という意味です。
「注ぐ」の例文
・『隅田川は東京湾に注ぐ』
・『庭の花壇に雨が降り注ぐ』
・『湯呑に熱いお茶を注いだ』
・『心血を注いで作品を仕上げた』
「入れる」の例文
・『ケーキを冷蔵庫に入れる』
・『今日中に家賃を入れなければならない』
・『雨が降ることも計算に入れておこう』
・『あらかじめ肉に切れ目を入れておく』
まとめ
今回は「注ぐ」と「入れる」について紹介しました。
「注ぐ」は「一定方向に流す」、「入れる」は「外から中に移す」と覚えておきましょう。