この記事では、「命中」と「的中」の違いを分かりやすく説明していきます。
「命中」とは?
ねらったところに当たることです。
矢や弾などが当たることをいいます。
当たるには、動いてきたものがぶつかる、人に接するという意味がありますが、「命中」という場合は人が当たることではありません。
アーチェリーは、弓と矢を使用して数メートル離れたところにある的を狙う競技です。
ターゲット競技では、直径122センチメートルあるいは直径80センチメートルの標的が使用されます。
この標的に矢が当たることを「命中」したといいます。
もし、標的から外れてしまったら「命中」したことにはなりません。
アーチェリー以外のことについてもいうことができます。
たとえば、ミサイルを発射して標的に当たる、砲弾が敵陣に当たるなどもいいます。
「命中」の使い方
物がねらったところに当たるという意味で使用をします。
物が当たることについて使うのが一般的ですが、ボクシングなどの競技で、ねらったところに当たることを指して使うこともあります。
たまたま当たることには使用しません。
「的中」とは?
「的中」には2つの意味があります。
一つは、ねらったところに当たるです。
矢や弾などが当たることをいいます。
たとえば、アーチェリーで矢が標的に当たることなどです。
アーチェリーは弓と矢を使って的に当てる競技です。
適当に矢を放っているのではなくねらっています。
ねらったところに当たっているので「的中」といいます。
もう一つの意味は、予想・予測などが当たることです。
競馬でこの馬が一等になるだろうと見当をつけて馬券を購入したとします。
その見当が当たったら「的中」したということができます。
新商品を売り出すことになったとします。
ある売り方なら爆発的なヒットになるだろうと考えて、その通りに売りに出しました。
思っていた通りに爆発的ヒットになったら、思っていたことが「的中」したということができます。
「的中」の使い方
物がねらったところにあたるという意味よりも、予想・予測などが当たるという意味で使われることの方が多いです。
「命中」と「的中」の違い
物がねらったところに当たるという意味が同じです。
どちらの言葉も、この意味では同じように使われています。
「的中」には予想や予測などがその通りにあたるという意味もありますが、この意味は「命中」にはありません。
「命中」の例文
・『高い命中率』
・『意識を集中させて標的に命中させる』
・『砲弾が命中する』
・『船の右端に弾丸が命中した』
「的中」の例文
・『予想が的中した』
・『占ったことすべてが的中している』
・『見事に的中した』
・『的中したことに驚いた』
まとめ
標準を定めたところに物が当たるという意味では、2つの言葉が指していることはほぼ同じです。
「的中」には物が当たることだけでなく、予想や予測などが当たる意味もあります。