この記事では、おいたわしいの意味を分かりやすく説明していきます。
おいたわしいとは?意味
おいたわしいとは、地位や身分が上の者に対して同情する意味合いがあります。
とても気の毒だと感じ、その者がとてもふびんでならないと思う気持ちを上品に伝えるときに使う言葉です。
おいたわしいの概要
おいたわしいは、気の毒な状況に陥った目上の人や、地位の高い人に対して使う同情する気持ちを表す言葉です。
おいたわしいの「お」はいたわしいをより丁寧にした表現であり、地位の高い人へ使う言葉として使います。
江戸時代には武将や将軍、殿様がたいへん気苦労ばかりして疲れているとき、家来が気の毒だと感じ、同情した気持ちを表すときによく使う言葉でした。
不憫な気持ちと気づかいを伝える際に使う言葉でもあり、痛々しいその姿に心から同情し、悲しむ気持ちを伝えています。
労わるという漢字を使うこのおいたわしいは、いたわってあげたい、そして大事にしたいと思う気持ちが込められているのです。
目上の人や地位の高い人が病気で苦しんでいるその姿を哀れみ、自分が代われるものなら代わってあげたいとの意味も含む言葉でもあり、我が身も同じように苦しみ、その痛みを少しでも分かち合いたいと思う気持ちが込められています。
おいたわしいの言葉の使い方や使われ方
おいたわしいの使い方は、いたわって大事にしたいと思うときに使います。
いつもお世話になっている社長や上司に対して少しでもこの同情する気持ち、労わる気持ちを強く伝えたいと思うとき、部下は「おいたわしい」と心配し、どうにかその悪い状況が改善されることを願う気持ちを伝えるときに使う言葉です。
職場で使う際は、会社の経営が芳しくないとき、社長が倒産する危機を乗り越えるために様々な策を考えますが、もう会社を立て直せない最終段階であるときに使います。
どうあがいてもいい方向には向かわないし、悪い方向に傾いてしまった段階のときに使えば、この言葉の重さが相手にしっかり伝えられます。
おいたわしいを使った例文(使用例)
おいたわしいを使った使用例をご紹介します。
・会社の尊属に関わる事態で苦しむ社長の姿がおいたわしい。
会社がすでに倒産の危機にさらされている状態にあり、社長は多くの社員をクビにしなければならないことに悩み、苦しんでいるその姿に同情するときに使います。
・あんなにも元気で体格の良かった上司が病気でやせ細ってしまった。
なんともその姿がおいたわしい。
元気だけがとりえであった上司であったのに、病気で痩せてしまった姿がなんとも気の毒で見ていられないという気持ちを表す例文です。
・喧嘩して奥様を怒らせた上司が離婚届を突きつけられた挙句、家から追い出されてしまった姿がおいたわしい。
奥様と些細なことで喧嘩した上司は離婚の危機にあり、家から追い出されて街を彷徨う様がなんとも哀れで気の毒だと同情する気持ちを表しています。
まとめ
目上の人や地位の高い人に対して使うおいたわしいは、同情し、労わる気持ちを伝えるときに使う言葉です。
普段はあまり使わない言葉ですが、職場の上司や社長に対して部下が労わる気持ちを伝えるときに使われています。
そんなおいたわしいという言葉をさりげなく使える人は優しい心を持ち、労われる人と思われて大事にされることでしょう。