「ユニバレ」は、かつて「ユニクロの衣服を着ていることを知られたくない」とされていた時代に使われていた表現です。
今では耳にする機会がほとんどない言葉ですが、一時期話題になった「ユニバレ」についてチェックしてみましょう。
この記事では、「ユニバレ」の意味を分かりやすく説明していきます。
「ユニバレ」とは?意味
「ユニバレ」は「ユニクロの服を着ていることを周囲に認知される」ことを意味する表現で、「ユニ」は衣服品メーカーのひとつである「ユニクロ」を示し、「バレ」は「明らかになる」という意味の「バレる」が省略された表現です。
「ユニバレ」の概要
「ユニクロ」が提供する商品は機能重視でシンプル、かつ安価な点が評価され、今でこそ性別や年代を問わず広く普及していますが、かつては「洗練されていない」「沢山の人が着ているため個性が出せない」といったネガティブなイメージを持たれていた時代があります。
「ユニバレ」はそんな時代に「ユニクロの服を着ていることがバレてしまった」という意味合いで使用されていました。
なお、現在においてはほとんど使われていないようです。
「ユニバレ」の言葉の使い方や使われ方
「ユニバレ」は、主にユニクロの衣服を着ていることが周囲に知られた際に消極的なニュアンスで使われていた模様です。
そのほか、「ユニバレを防ぐ」などユニクロの商品を身に着けていることを隠す場面などでも用いられていました。
「ユニバレ」を使った例文(使用例)
次に、「ユニバレ」を用いた例文を紹介します。
当時はネガティブな意味合いで使用されることがほどんとでしたが、ここでは前向きな用法も含めています。
・『このトップス、友人たちにユニバレしてしまった』
・『ユニバレ対策として、他のアパレル服を組み合わせよう』
・『ユニクロの服はコスパがいいし人気も高いから、ユニバレしたって別に気にしないよ』
「ユニバレ」の類語や言いかえ
「ユニバレ」に似た表現として知られるのは「ユニ隠し」です。
文字通り「ユニクロの衣料品を身に着けていることを隠す」という意味を持ち、他のアパレルメーカーの服と組み合わせたり、重ね着したりしてユニクロの服を着ていることを周りの人に認知されないように趣向をこらすことを指します。
上記のほか、ユニクロにまつわる言葉としては「ユニ被り」と呼ばれる表現も有名です。
「ユニ被り」の「被り」は「重複」を示し、「自分が着ているユニクロの服を他の人が着ていた」場面において、「同じユニクロの服を着ている」ことをネガティブな意味合いで言い表した言葉です。
なお、人によっては「『ユニバレ』より『ユニ被り』を回避したい」といった例もあったようです。
まとめ
「ユニバレ」をひもとくと、ユニクロの進化や日本のファッション文化の変容を知ることにつながります。
今や「ユニバレ」は死語と言っても差し支えないため、今後は過ぎ去った時代を思い起こす言葉として残っていくことでしょう。