この記事では、「抱負」と「目標」の違いを分かりやすく説明していきます。
「抱負」とは?
「抱負」は、心の中でそうありたいと思うことで、別に実現ができるかどうかについてはどうでもよいことを指します。
「抱負」は、第3者の前でそうありたいと思うことを述べさせられるケース以外においてはどのようなことを思ってもよいのが「抱負」です。
なお、第3者が「抱負を述べよ」というケースがありますが、このケースは、「抱負」は心の中で思うことであるため、実はそれを公の場で発表せよというのは間違いになります。
「目標」とは?
「目標」は、計画を立てて到達すべく頂点です。
頂点であるが故、達成することができれば、達成できたとし、できなかった場合は未達成となるのが「目標」です。
「目標」は公の場で発表することは許されており、「目標」の達成が可能であろうと、なかろうと発表は許されます。
「抱負」と「目標」の違い
「抱負」と「目標」の違いは、心の中でそう思うだけで終わらせる頂であるか、達成すべく頂であるかという違いになります。
「抱負」は、別に頂を達成することはどうでもよくそうありたいと思えばそれでよしです。
一方、「目標」は頂を達成することが重要なので口約束で終わらないことが望ましいです。
「抱負」の例文
・『公の場で抱負を述べさせられた』
この例は、自分の思っている考えや行動理念などを公の場で発表させられたことを指しています。
実は、「抱負」は、第3者の前で発表する必要性はなく、これを強制されたことについて不満に思っているが故、させられたと不満を口にしているのです。
「目標」の例文
・『公の場で売り上げの目標を発表する』
この例は、公の場で自分が思う、達成が可能な売り上げの計画を発表したという例です。
「目標」は、公の場で発表することが許されており、「目標」の達成自体は、達成できようができまいがそれで良しとします。
まとめ
「抱負」と「目標」の違いは、自己の考えを口にするかしないかです。
口にする場合、公の場で発表することが可能で、それは「目標」となります。
逆に「抱負」を発表するという言い方は、別に達成する必要性がないことを発表しろと述べているため、実のところ、発表するものは嘘を述べてもよいのです。
その為、企業などでは、「抱負」という言葉よりも、「目標」という言葉の方が好まれ、その理由は「目標」は達成できるかできないかまでを述べることができかつ「目標」を発表した人物の力量までを見ることができます。
つまり、「抱負」は嘘が言える分企業では望ましい力量の計測ができず、嘘を述べて簡単な「抱負」を上げられると容易に達成されてしまうのです。
しかし、「目標」は、容易さよりも達成率を重視しますので難易度が難しくなればなるほど力量を持つ人物だと証明ができます。
その為、企業では、「抱負」というあいまいなものを述べさせるより、「目標」を述べさせた方が社員の力量を計測可能です。