「弱肉強食」について
弱肉強食という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
これは私たち人間会を表す上でも使われる表現ですから、聞いたことがある、使ったことがある、という人も多いかもしれませんね。
また、強い者がのし上がるという意味でビジネスでも使われることがあります。
ここでは弱肉強食という言葉について紹介します。
「弱肉強食」の意味とは
弱肉強食とは、弱い者が強い者の犠牲になるという闘争状態を指しています。
例えばイワシはクジラに食べられ、スズメはタカに食べられます。
人間は牛や豚を食べて生活します。
このように、強い者が弱い者を犠牲にしてのし上がっていく状態を弱肉強食というのです。
「弱肉強食」の言葉の使い方
弱肉強食という表現はこの世で強い者が弱いものを食べていく様を指す時にも使われますが、それ以外にも強い者が弱いものを踏み台にしていく様子も指しています。
弱者が強者の餌食になり、その餌食をむさぼって強者が強く栄えて行く状態を指すこともあります。
「弱肉強食」を使った例文
ここでは弱肉強食という言葉を使った例文を紹介します。
どのように使われる言葉なのかぜひ知っておきましょう。
「弱肉強食」の例文1
「自然界は厳しい弱肉強食の世界が繰り広げられている」
アフリカなどに行くと、サバンナの草原にライオンやヒョウ、キリンやシマウマなどを見ることがあります。
そのような中では肉食動物が草食動物を遅い、動物たちが生活をしています。
それはまさに厳しい弱肉強食の世界だといえるでしょう。
確かに一見可哀そうだと思うかもしれませんが、それが自然の掟だといえるのです。
「弱肉強食」の例文2
「資本主義社会は弱肉強食の世界だといえる」
誰もが学生時代、資本主義社会は貧富の差が激しい社会だと学んだのではないでしょうか。
富む者と貧しい者がいる社会こそ資本主義社会であり、それはまさに弱肉強食だといえます。
富む者はどんどん豊かになり、それに対して豊かになれない者はいつまで経っても豊かになれません。
しかしそのような人たちの存在により、豊かになる人は豊かになっていくのです。
「弱肉強食」の例文3
「社会保障は弱肉強食の格差を埋めるために必要である」
確かに資本主義は弱肉強食の世界ですが、その一方で社会保障が弱肉強食の差を埋めているといっても過言ではありません。
社会保障は誰にでも与えられた物であり、それによって人々の格差が埋められているのです。
弱肉強食を緩和するシステムだといえるでしょう。
「弱肉強食」の英語と解釈
弱肉強食を英語でいうと“law of the jungle”になります。
ジャングル、つまりサバンナなどの掟、という意味になり、そこでは弱者が強者の餌食となっていくということが当たり前に認められているのです。
その一方で、優勝劣敗という意味での弱肉強食の場合は“survival of the fittest”と言われます。
「弱肉強食」の類語や類義表現
ここでは弱肉強食という表現の類義語をいくつか紹介します。
他にどのような言い回しがあるのかぜひ知っておきたいものです。
「自然淘汰」
弱肉強食とよく似た表現の一つに自然淘汰という言葉があります。
自然淘汰値は、もともと自然的な原因で特定の種が選択的に生き残ることを指しており、ダーウィンが提唱したものでもあります。
生物は生きていける以上に多数の子を作るため、子どもの間で生存競争が生じても、病気などで命を落としても、きちんと進化していくのです。
「勝てば官軍負ければ賊軍」
勝てば官軍負ければ賊軍とは、勝った側の言い分が正しいという意味になります。
道理がどうであったとしても、負けた者は正義にはなりません。
しかし勝てれば正義になります。
優勝劣敗などと同じ意味を持ちます。