この記事では、「試合」と「大会」の違いを分かりやすく説明していきます。
「試合」とは?
スポーツや武芸の技を比べて勝ち負けを競うことです。
野球のことで考えてみます。
日本のプロ野球には、パ・リーグとセ・リーグがあり、それぞれ6球団ずつあります。
パ・リーグに属するチーム同士で競い、セ・リーグに属するチーム同士で競い、それぞれで1位になったチームが最後に戦いをします。
たとえば、パ・リーグだと福岡ソフトバンクホークスやオリックス・バファローズなどがあります。
ソフトバンクホークスとバッファローズがそれぞれ戦ったとします。
このとき、得点によって勝ち負けが決まります。
この戦いを「試合」といいます。
ゴルフはスポーツの一種で、プロの世界で行われるものは「試合」と呼ばれます。
何人かの選手が出場をし、それぞれのスコアを競います。
最後には優勝者が決まります。
それぞれが勝ち負けを競っているので「試合」といいます。
「試合」の使い方
スポーツや武術について使用する言葉です。
それぞれの技を比べて勝ち負けを競うことをいいます。
一人では比べることができないので、一人でスポーツや武術をすることには使用しません。
「大会」とは?
「大会」には2つの意味があります。
一つは、規模の大きな集まりです。
たとえば、マラソン大会です。
学校で行われるマラソン大会には、学校の生徒全員が参加をします。
学校中の生徒が参加をするので規模が大きなものとなります。
全校生徒数の平均は約320人で、これだけが参加をすれば大規模だといえるでしょう。
原水爆禁止世界大会というものがあります。
これは、原水爆を禁止しようと多くの人たちが集まって行われているものです。
核兵器の廃止や原発被害者の人権の保障や確率などを求める取り組みがされています。
多くの人たちが集まる大規模なものなので「大会」といいます。
これは、マラソン大会のように何かを競うものではありません。
もう一つの意味は、ある組織や会の全体的な集まりです。
党大会のようなものを指しています。
これは、党という組織の全体的な集まりです。
「大会」の使い方
集まりのことを指して使用する言葉です。
規模が大きな集まり、組織や会の集まりをいいます。
「試合」と「大会」の違い
どちらの言葉が指すものも、多くの人が集まって行われます。
しかし、同じ意味ではありません。
「試合」とは競うものです。
スポーツ、武術についていいます。
「大会」は競うものではなく、集まりを意味しています。
「試合」の例文
・『試合をみに行く』
・『試合に参加する』
・『今度の試合が楽しみだ』
・『年間で100試合が開催されます』
「大会」の例文
・『大会が開催された』
・『大会に出席する』
・『大会で優勝をする』
・『世界大会出場の権利を手に入れる』
まとめ
どちらの言葉が指すものも、多くの人が集まって行われますが、競うことを意味しているのか、集まりを意味しているのかという点に違いがあります。