この記事では、「利己的」と「自己中」の違いを分かりやすく説明していきます。
「利己的」とは?
言動のすべてが「自分の利益を守るためにはどうすれいいのか?」という思考の上に成り立つ人の特徴として利己的であることが挙げられます。
自分が損をしないために誰かが損をしても致し方のないことだと割り切れる性格の持ち主です。
そのため、周囲から好かれてはいません。
誤魔化すことも嘘をつくこともまったく問題なしで、「あいつはケチ」「悪知恵が働く」「ずる賢い」というような悪口を常に言われています。
計算高いという意味では誰よりも優れていて、金銭に対する執着が凄まじいという点も普通ではありません。
利己的な人にとって他人にどう思われているのかということよりも、損をしないことのほうがずっと大切。
足並みを揃えて他人と何かを成し遂げるのは二の次で、自分の利益最優先主義者であることは確かです。
「自己中」とは?
自己中心的主義の略称です。
自分がすべての中心であると勘違いしている人のことです。
そのため、常に注目を集めていないと満たされません。
「誰かのため」という思いやりの気持ちは持ち合わせていないので非常に我が儘です。
自分のしたいようにすることこそが重要で、誰かの意見に耳を傾けるということを知りません。
親や友人からも匙を投げられるくらいに付き合い辛い人格です。
いつでも自分本位であるために、世界を広げようとする気持ちがありません。
結果、視野が狭く、大人になってからは関わり合いを避けられてしまうことも間々あります。
このようになってしまう過程には、親の育て方や周囲の接し方に少なからず問題があり、甘やかされて厳しく諭される機会に恵まれなかったという不幸な一面を持ち合わせています。
アニメのドラえもんに登場するジャイアンのような性格です。
「利己的」と「自己中」の違い
「利己的」と「自己中」の違いを、分かりやすく解説します。
利己的とは、自身の利益になることを最優先することです。
利己的な人は、他人に対する思いやりが著しく欠落していて、言動のすべてにおいて「損をしないため」が優先されます。
自己中は、他人が自分を尊重してくれないと苛立ちを覚える人のことです。
自分優先が当然のことであり、思い通りになるよう人を動かし、嘘をつきます。
双方の違いは、利益優先か、自分優先かにあります。
そして双方に共通していることは、常に誰かに嫌がられているということ。
人から敬われることはありません。
まとめ
利己的であっても自己中であっても人から疎まれるばかりです。
これらの人は、自分は賢く他人は思慮が足りないと思い込んでいるために、誰かと仲良くしようとは考えていません。
そのため、嫌われて皆と疎遠になっても気にならないのです。
大人になってから自分の欠点を直すのは容易ではありません。
誰かが自己的であることや自己中であることを匂わせてくれたなら素直に耳を傾けたいものです。