「粗略に扱う」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「粗略に扱う」について

「粗略に扱う」は、「そりゃくにあつかう」と発音し、悪い意味で用いる言葉です。

そのような扱いを受けたという時にもよく使われます。

「粗略に扱う」の意味とは

粗略に扱うは、「荒っぽい(粗っぽい)扱いをする」という意味で使います。

要は、雑な扱いをすることで、単に雑というよりも、更に酷い扱いのことだと考えてください。

そして、この言葉は、物をそのように扱うという意味だけでなく、動物や人まで対象にして使うことができます。

対象が何であろうと、とても雑な扱いをするという意味だと考えると分かりやすいでしょう。

「粗略に扱う」の言葉の使い方

粗略に扱うは、上での説明の通り、ともかく雑な扱いをすることです。

「粗」には「荒っぽい」という意味があり、あまり使いませんが、同じ意味で「粗っぽい」とも表現できます。

次の「略」「簡単にする」という意味なので、漢字から考えると「荒っぽく、簡単な扱い」という意味になり、この「ともかく雑」という意味で使われています。

そのように扱う(扱われる)という表現に、特に対象を選ばずに使える言葉です。

「本を粗略に扱う」から、「バイトだから粗略に扱われている」などといった使い方まで、数多くの対象に用いることができます。

「粗略に扱う」を使った例文

粗略に扱うを使った例文です。

「扱った」「扱っている」などと変化させて使っている例も挙げていきます。

「粗略に扱う」の例文1

「在庫品をそんなに粗略に扱うな」

倉庫の中などで、在庫として用意されている商品を雑に扱わないように咎めていると考えていい使い方です。

実際にも、売り場に出ている商品はともかく、裏にあるものはどんな扱いがされているのか分かったものではありませんが、こんなことはあまり考えたくないものです。

「粗略に扱う」の例文2

「いくら自分のペットでも、粗略に扱うと動物愛護法に引っ掛かるぞ」

例え自分の飼っているペットでも、あまり粗略に扱うとその通りになってしまいます。

故意に餌を与えなかったり、暴力などの虐待があると、場合によっては法律によって罰せられてしまいます。

ペットとは言っても、大事な1つの命です。

法で罰せられるからというだけでなく、決してそのようなことは行わないようにしましょう。

「粗略に扱う」の例文3

「どこの会社でも、派遣社員は粗略な扱いを受ける運命のようだ」

必ずしもそうだとは言えませんが、正社員と比べた場合、どうしてもそういった扱いになることが少なくないかも知れません。

こればかりは会社次第としか言えませんが、あまりに待遇などが違う場合には、派遣元の会社に相談してみるのがいいでしょう。

「粗略に扱う」の英語と解釈

「粗略に扱う」を英語で表現するには、“cursory”という言葉を使います。

この言葉には「いい加減な」という意味があり、“so cursory”とすると、より「雑」だと表現できます。

“treat cursory”がちょうど「いい加減に扱う」という意味になり、“treat so cursory”とすると、一番「粗略に扱う」に近いと考えていいでしょう。

「粗略に扱う」の類語や類義表現

粗略に扱うと似た意味の言葉や表現です。

どれも「粗略に扱う」と同じく、いい意味で使うことはありません。

「粗雑に扱う」(そざつにあつかう)

「粗雑」は、「粗略」と同義語になります。

よって、この「粗雑に扱う」も、「粗略に扱う」と同様に使えると考えてください。

どちらが多く使われているかという点でも、ほとんど同じだと思って構いません。

「粗末に扱う」(そまつにあつかう)

この「粗末」という言葉は、物に対して使う「大雑把」だという表現です。

その為、「粗末に扱う」は、主に対象が物である時に使える「粗略に扱う」とほぼ同様の意味の言葉です。

人に対して使えなくもありませんが、その場合にはかなりの侮蔑表現となる為(物扱いしていることになります)、できれば用いない方がいい言葉です。

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