「損失を出す」とは?意味や使い方を解説

ことわざ・慣用句

「損失を出す」について

損失を出すことは、誰もが望んでいないでしょう。

しかし、場合によっては、どうしても避けられないこともあるでしょう。

「損失を出す」の意味とは

損失を出すとは、その言葉のまま「損失」が出てしまうことです。

損失とは、主に取引行為において金銭的な損をすることで、簡単な例として、購入した株式が値下がりすれば、その値下がり分が損失になります。

また、単に損をした時にも、この「損失」という言葉が使われる時があります。

競馬などのギャンブルで負けた時に、その分を損失と表現して「3万円の損失だなどと使われますが、ギャンブルはもちろん取引ではないので、あまりいい使い方ではありません。

しかし、実際にはそのような使い方をしても特に問題はありません。

「損失を出す」の言葉の使い方

損失を出すは、商行為において損が出た時によく使われる言葉です。

単に「損」としても意味は一緒ですが、逆に儲けが出た時の「利益」とこの「損失」は、相反する意味の経理用語でもあります。

先に挙げたような、取引が絡まない場合の「損」は、そのまま「損」、または「損害」(そんがい)と表現することが多いです。

この「損害」は、金銭的なもの以外にも使われる言葉です。

「損失を出す」を使った例文

損失を出すを使った例文です。

どれも金銭的な損をしてしまったと言っていることが分かります。

「損失を出す」の例文1

「損失を出すくらいなら、この商品を取扱うのはやめよう」

商行為において利益を出すには、仕入れ(原価)値より高く販売する必要があります。

しかし、中には売れないよりはマシだと思い、仕入れ値ギリギリだったり、場合によってはそれより安く販売する場合があります。

この例文のように、仕入れる度にほとんど利益が出なかったり、損失が出るくらいであれば、もうその商品は扱わない方が無難でしょう。

「損失を出す」の例文2

「この銘柄は最初は調子がよかったが、結局損失を出すことになってしまった」

株式のある銘柄を購入し、その直後は値上がり傾向にあったものの、結局購入価格より下がってしまったと言っています。

その銘柄を売却しない限り、損失が確定した訳ではありませんが、しばらく上がりそうになければ、更に下がる前に見切ってしまうことも大切です。

尚、このまだ確定していない損失のことを専門用語で”含み損”と言います。

「損失を出す」の例文3

「高利の金融商品は、当然損失を出す危険もある」

銀行金利が0. 001%などという時代でも、年利2%、3%などとうたっている金融商品が存在します。

中には怪しげなものもありますが、しっかりとした証券類であれば、きちんと運用結果が出れば、本当にそのような金利収入が得られる為、一部で人気となっています。

しかし、そのような金融商品には「元本保証」が適用されません。

よって、運用が失敗に終わると、投資した金額を割り込んで損失が出てしまうことがあります。

「損失を出す」の英語と解釈

「損失を出す」を英語で表記すると、“make a loss”となります。

“loss”が損失を表現し、それが生まれるという表現です。

また、“loss making”と表現されることも多く、意味は一緒ですが、英語的に使い勝手がいい表現なので、特に口語ではこちらの方がよく使用されます。

「損失を出す」の類語や類義表現

損失を出すと似た意味の言葉や表現です。

先の「損害を出す」も一緒に挙げておきます。

「損害を出す」(そんがいをだす)

「損害」は、金銭的なものも含む、あらゆる「損」に対して使える言葉です。

しかし、「損失を出す」とは違い、金銭的ではない損が出てしまった場合に向いています。

例えば、「台風で物置が壊れる損害が出てしまった」などといった使い方です。

「負債を抱える」(ふさいをかかえる)

この言葉は、主に金銭的に借用を抱えてしまった時に使います。

簡単に言えば「借金」ができたということで、大きな損失を出してしまうと、この状態になってしまうかも知れません。