この記事では、「独学」と「自習」の違いを分かりやすく説明していきます。
「独学」とは?
「独学」とは「人以外の媒体を真似て、0から1を理解すること」です。
理解を深めるため、言葉を分解します。
「独学」=「独りで学ぶこと」 つまり「独り」と「学ぶ」の融合であることが分かります。
それぞれの意味を説明します。
「独り」
「独り」は、「1人」と「独り」の違いから考えると分かりやすいです。
「1人」は、数として説明する時の1人。
「独り」は、孤立を連想する時の独り。
より概念的に考えると、「1人」は「10.9. 8・・・1人」「独り」は「0→独り(1人)」というのが分かりやすいでしょうか。
「学ぶ」
「学ぶ」は「真似る」を語源とする言葉です。
師匠を「真似る」ことが、「学ぶ」ことと同じだった時代を考えると理解できます。
しかし、「独り」と「真似る」に乖離があることを気にする方もいるかもしれません。
そのための補足説明です。
上記を逆説的に考えると、体系化されていない学問は師匠を「真似る」ことからしか学ぶ方法が無かったからとも言えます。
要するに、昔は「人」から教えてもらうしかなかったのです。
しかし、現在は参考書や問題集のように既に体系化され、「本」からでも学ぶことができます。
つまり、人がいなくても「真似る=学ぶ」ことができるのです。
これらから、「独学」とは「人以外の媒体を真似て、0から1を理解すること」が理解できます。
「自習」とは?
自習とは「自分自身で慣れるまで繰り返すこと」です。
「独学」と同様に分解します。
「自習」=「自ら習うこと」つまり「自ら」と「習う」の融合であることが分かります。
それぞれの意味を説明します。
「自ら」
「自ら」は「自分」から派生してできた言葉です。
意味は、「自分自身から」など自身の内側から出る気持ちを指します。
「自分」にも面白い語源があるのですが、本題ではないので今回は省きます。
興味のある方は是非調べてみてください。
「習う」
「習う」は「倣う」や「慣らう」を語源とする言葉です。
これらは、スポーツ系の「習い」事を考えると分かりやすいです。
頭で理解するのと同時に、何度も繰り返すことで、体(頭)に叩き込む。
「慣れる」まで行うことを指しています。
これらから、「自習」とは「自分自身で慣れるまで繰り返すこと」が理解できます。
「独学」と「自習」の違い
それぞれの意味を比べると、
「独学」=「人以外の媒体を真似て、0から1を理解すること」「自習」=「自分自身で慣れるまで繰り返すこと」です。
これらを単純化すると、
「独学」=「(ひとりで)0から1にする」
「自習」=「(ひとりで)1から2にする」
ということです。
つまり、「独学」と「自習」は次元(タイミング)が違うことが分かります。
「独学で試験に合格した」とは使いますがけど、「自習で試験に合格した」とは言いません。
また、「自習室」とは言うけど「独学室」とは言いません。
まとめ
今回は「独学」と「自習」をそれぞれ分解することより理解を試みました。
同様にして理解できる言葉は多く存在しているので、ぜひ応用してみてください。