この記事では、「蘇生」と「復活」の違いを分かりやすく説明していきます。
「蘇生」とは?
「蘇生」は「そせい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「息を吹き返すこと」という意味で、一度命を失ったものが、もう一度生き返ることを言います。
2つ目は「生き返った様に元気になること」という意味で、一度衰退したものが、何らかの理由で勢いが付き、盛り返すことを言います。
上記に共通するのは「生き返る」という意味です。
「蘇」は「よみがえる」と読み、「生き返る」という意味、「生」は「いきる」とも読み「命」「生きているもの」という意味、「蘇生」で「命がよみがえること」になります。
「蘇生」の使い方
「蘇生」は「息を吹き返すこと」「生き返った様に元気になること」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「蘇生する・した」と使われたり、副詞として「蘇生して」と使われたりします。
基本的に、一度命を失ったものが命を取り戻したり、勢いが失われたものが活性化することに使われる言葉です。
「復活」とは?
「復活」は「ふっかつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「亡くなったものが生き返ること」という意味で、亡くなったものがよみがえり、元通りになることを言います。
2つ目は「一度廃止したり、消失したものが、再び元の状態に戻ること」という意味で、組織や制度など抽象的なものにも使われます。
3つ目は「キリスト教用語で、十字架上で亡くなったキリストが、3日後によみがえったこと」という意味です。
上記に共通するは「元に戻る」という意味です。
「復」は「元の状態に戻る」という意味、「活」は「生きる」「暮らす」という意味、「復活」で「命や生き方が元の状態に戻ること」になります。
「復活」の使い方
「復活」は「亡くなったものが生き返ること」「一度廃止したり、消失したものが、再び元の状態に戻ること」「キリスト教用語で、十字架上で亡くなったキリストが、3日後によみがえったこと」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「復活する・した」と使われたり、副詞として「復活して」と使われたりします。
基本的に、命を失ったものが生き返ったり、なくなったものがもう一度戻ることに使われる言葉ですが、元の状態に戻ることを強調した言葉です。
「蘇生」と「復活」の違い
「蘇生」は「一度命を失ったものが命を取り戻すこと」「勢いが失われたものが活性化すること」という意味です。
「復活」は「命を失ったものが生き返ったり、なくなったものがもう一度戻ることで、元の状態に戻ることを強調した言葉」という意味です。
「蘇生」の例文
・『患者を心臓マッサージで蘇生させた』
・『この街を是非蘇生させたい』
・『一度失われた野原を蘇生させる』
・『枯れた樹木が見事に蘇生した』
「復活」の例文
・『よく寝たので体力が復活した』
・『温泉へ行って気力を復活させた』
・『職場のシフト制度が復活した』
・『解散したアイドルグループが復活した』
まとめ
今回は「蘇生」と「復活」について紹介しました。
「蘇生」は「生き返る」、「復活」は「元に戻る」と覚えておきましょう。