この記事では、「廉価」と「安価」の違いを分かりやすく説明していきます。
「廉価」とは?
「廉価」は商品が売れるに売れて、商品開発などの元が取れたが故もはや価格を抑えて販売しても利益が出る商品群のことです。
ゲームソフト群などで使用される言葉が「廉価」でゲームソフトは開発費用が掛かり、それら費用が回収できる売り上げにある物は「廉価版」という形で半額以下の価格でゲームが売り出されるのですが、この時、売り上げが商品開発費用を超えないと残念ながら、「廉価版」は登場しません。
「安価」とは?
「安価」は、消費者側から見て商品が安いことです。
消費者は、多数の商品候補の中から商品を見てその商品だけが安い場合、その商品は「安価」となります。
なお、「安価」と呼ばれる商品が安い理由は様々で売り上げが良いから安く売る、材料費を最小限にしているから安く提供できるなどです。
「廉価」と「安価」の違い
「廉価」と「安価」の違いは、商品が大量に売れて開発費を上回ったか、単に安いだけです。
「廉価」は商品自体に開発費という概念があり、その開発費を超えないと「廉価」は生み出されません。
逆に、「安価」は初めから価格が安いことにあるため、違いは、商品が安くなる時期も違いがあります。
「廉価」の例文
・『ロボゲーの廉価版が出ない』
この例は、ロボゲーというゲームの「廉価版」が出ないという例です。
「廉価版」は、商品の開発費用を回収できている商品に当たるため、この例では、ロボゲーのシリーズは開発費用を回収できていない商品になってしまっているという例になります。
恐らく、ロボゲー自体の需要が低下したのが原因とされます。
「安価」の例文
・『ダウンロードコンテンツがかなり安価だ』
この例は、ゲームなどのダウンロードコンテンツの価格がかなり抑えられているという例になります。
「安価」は、比較対象がありやすいことに当たるため、この例は、他のダウンロードコンテンツよりも安いことを指します。
まとめ
「廉価」と「安価」の違いは、初めから安く売ること前提の価格設定であるか、開発費用を回収できたが故、安売りをしても大丈夫になったものであるかという違いです。
「廉価」は、最初は8000円で売られていたゲームがあると仮定した場合、ゲームの開発費を回収する必要性があり、この金額でしかゲームの開発費の回収ができません。
回収できれば、安売りができるので、4000円で売ることができる「廉価版」が生まれるのです。
しかし、「安価」はそもそも、比較対象があり、それらと比較して安い物を指すので「廉価」版と異なり開発費や利益優先価格などは知ったことではないです。
「安価」は安売りをすることで他者を寄せ付けないという戦略にあり、「廉価」のように後出しで前に開発した物を安く売る行為ではないのです。
逆を返せば、「安価」は生み出された瞬間から安売りするために生まれた商品になります。