この記事では、「ipアドレス」と「ポート番号」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ipアドレス」とは?
「ipアドレス」とは、「インターネット(WWW)に接続した情報端末を特定することができるインターネット・プロトコル(IP)のユニークな識別番号」のことです。
「ipアドレス」というのは、「インターネットにアクセスしているコンピューターの世界における一義的な住所(唯一のアドレス)」として解釈することができます。
「ipアドレス」の主流は長らく32ビットの「IPv4」ですが、IPv4は約43億個しか作れないため、すでにすべてのipアドレスが使われて、「IP枯渇問題」が起こっています。
現在は、128ビットで理論上ほぼ無限(3. 4×10の38乗個)のipアドレスを設定できる「IPv6」の普及段階に入ってきています。
「ポート番号」とは?
「ポート番号」とは、「TCP/IPのプロトコルにおいて、コンピューターのどのアプリケーション(プログラム)にパケットを送付するのかを決める識別番号」のことです。
例えば、一般的なインターネットを利用する時には、「HTTP」のプロトコルを用いて通信することになりますが、その場合はサーバーのIPアドレスと合わせてポート番号「80」にパケットを送信します。
「ポート番号」は「16ビットの整数」で表現されていて、「0番~65535番」までの番号を使用可能ですが、実際によく使用されるポート番号は限られます。
HTTPやFTPのような使用目的があらかじめ決められている0~1023番までを、「ウェルノウンポート番号」と呼んでいます。
「登録ポート番号(1024~49151番)」や「ダイナミック・プライベートポート番号(49152~65535番)」もあります。
「ipアドレス」と「ポート番号」の違い
「ipアドレス」と「ポート番号」は、TCP/IPプロトコルのやり取りでは常にセットで使われるものですが、「ipアドレス」は「一義的な情報端末を特定する住所」を意味しています。
それに対して、「ポート番号」は「その住所にある特定の部屋(その住所にいる人の特定の宛名)」を意味している違いになります。
「ipアドレス」は「インターネットにアクセスしているパソコンやスマホなどの端末を特定できる番号」ですが、「ポート番号」は「特定のパソコンやスマホのどのプログラム(アプリケーション)にパケットを送るのかを決める番号」であるという違いを指摘することができます。
「ipアドレス」だけではコンピューター間の通信はできず、「ポート番号」の指定によってそのコンピューターで何をするのかの用途(アプリ)が分かり、その用途に応じたやり取りができるのです。
まとめ
「ipアドレス」と「ポート番号」の違いについて分かりやすく説明しましたが、いかがでしたか?
「ipアドレス」とは、「情報端末に割り当てられたインターネット・プロトコルの唯一の識別番号」のことです。
「ポート番号」は、「TCP/IPにおいて、コンピューターがインターネットに接続しているプログラムを区別するための識別番号」を意味している違いがあります。
「ipアドレス」と「ポート番号」の違いについて詳しくリサーチしたいときは、この記事の内容をチェックしてみてください。