貴重品や物を管理するときに盗難防止のため当番を頼まれたことはありますか。
イベントの役員などを任されたとき、荷物の管理や事故が起きないように安全に気を配ることはとても重要になります。
その場合は「見張り」になるのか、「監視」になるのか、どちらに該当するのでしょうか。
この記事では、「見張り」と「監視」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見張り」とは?
人や物を注意深く見て、直接見守り、番をすることです。
また、番人などその役割のことを意味します。
送り仮名をつけて「見張り」と表記することがほとんどですが、「見張員」のような言葉で送り仮名を省くこともあります。
「監視」とは?
不都合なことが起こらないように警戒して人の動きなどを見ることです。
人の動きだけではなく、物価の動きなど具体物ではないものを注意深く見るときにも言います。
また、旧刑法では、再犯防止のための付加刑です。
受刑者の釈放後、一定期間執行するもので、その期間住居移転の自由は認められず、警官によってその生活が監視されます。
「見張り」と「監視」の違い
「見張り」も「監視」も、不都合が起きることを防ぐために人を見続けるという意味は同じですが、「監視」は人や物価など動きがあるものを見るときに使います。
また、「見張り」は番人のことを指し、直接見るという意味になることが多いでしょう。
「見張り」の例文
「見張り」の例文を紹介していきます。
・『私は貴重品など荷物の見張りを頼まれました。』
荷物など動かない物に関しては「監視」より「見張り」を使います。
荷物を監視するとは言わないので、不審者が出入りしないように監視するという表現に変わります。
・『今夜はあなたがこの部屋の見張りですよね。』
「見張り」は番人という意味にもなります。
・『彼を宝石の見張り番として配置します。』
「見張り」と番を付けて表現することもあります。
「監視」の例文
「監視」の例文を紹介していきます。
・『エレベーターの監視カメラを見たら、全ての真実が分かるでしょう。』
不審者対策のためのビデオカメラは監視カメラと言い、見張りカメラと呼ぶことはあまりありません。
・『私たちは野菜の物価の動向を心配しながら監視しています。』
具体物だけではなく、電波や物価に対して使うことがあります。
・『彼はプールの監視員で、泳ぐのも得意です。』
プールや海で水の事故を防ぐために見ている人のことは監視員と言います。
まとめ
「見張り」も「監視」も、犯罪など不都合なことが起きないように防ぐという意味ではほとんど同じで、両方とも使える場面も多いですが、使い方が違うときもあります。
「見張り」は直接目で見る番人という意味で、「監視」は動かない物体に対しては使わないことに気をつけましょう。
荷物を「監視」していても、その荷物が開かれて盗難されているときにしか気づけないという意味合いになります。
荷物の「見張り」をして、その部屋全体を管理するようにしましょう。