「物故者」と「故人」の違いとは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「物故者」と「故人」の違いとは?違い

この記事では、「物故者」「故人」の違いを分かりやすく説明していきます。

「物故者」とは?

生命を失った人のことです。

物故には、人が死ぬことという意味があります。

「物」は死ぬ、「故」は死ぬ、死んだという意味を持つ漢字です。

「物故」は死ぬという意味を持つ漢字を2つ重ねていることになります。

「者」は人を意味しています。

「者」という漢字を使用しているので、人だけを指していることになります。

人間以外の動物のことではありません。

人間はいつか死を迎えます。

不老長寿を夢見て、さまざまな試みがされてきましたが、まだそれは実現していません。

生命がなったときが死です。

そして、死んだ人を「物故者」と呼びます。


「物故者」の使い方

人間にだけ使用をする言葉です。

動物や植物も生命を失いますが、そのことには使用をしません。

日常的にはあまり使用しない言葉で、公の場で使われることが多いです。


「故人」とは?

「こじん」と読むと2つの意味があります。

一つは、死んだ人です。

人だけを指しており、人間以外の動物のことではありません。

もう一つの意味は、古くからの友人です。

今、40歳だとします。

30代になってからできた友達のことを古くからの友人とはあまりいいませんが、小学校・中学校・高校などからの友達は古くからの友人といえるでしょう。

古くには、ずっと以前の時期という意味がありますが、ずっと以前とは具体的に何年前なのかは示していません。

「故人」「ふるひと」とも読むことができます。

この場合は5つの意味があります。

1つめは、ずっと昔の人です。

ずっと昔の人は、すでに亡くなっており、死んだ人という意味にもなります。

2つめは、年をとった人です。

3つめは、古くからいる人です。

ずっと以前からその職や地位にいる人を指しています。

4つめは、昔なじみの人です。

5つめは、古風な人です。

考えややり方が昔風な人を指しています。

「故人」の使い方

「こじん」と呼んで死んだ人という意味で使用することが一般的です。

人間以外の動物や植物には使用しません。

その人とかかわりがあった人が主に使用をします。

災害などで亡くなった人の数がニュースで伝えられることがありますが、このときにこの言葉では表現しません。

世間一般の多くの人は、その人たちと直接的なかかわりを持ったことがないからです。

「物故者」と「故人」の違い

どちらの言葉も意味は同じで、使い方に違いがあります。

前者は日常あまり使用することはありません。

公の場でまれに使われます。

後者はその人とかかわりがあった人が使用をします。

「物故者」の例文

・『すでに物故者となっている』
・『物故者が100人であった』
・『あれから何十年も経って物故者もいる』

「故人」の例文

・『故人との思い出を友人と語り合う』
・『故人が眠る墓』
・『故人の意思を尊重する』

まとめ

2つの言葉は同じです。

違いは使い方にあります。

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