ライフプランを考える上で、かならず頭に入れておきたいのが「寿命」と「余命」というキーワード。
この記事では、「寿命」と「余命」の違いを分かりやすく説明していきます。
自分の人生について考える、小さなヒントにしてみてください。
「寿命」とは?
寿命とはその人が生まれてから、死ぬまでの長さのこと。
命がある時間のことで、人によっては命数と呼びます。
自分で決めることができない、神様だけが知るスパンです。
寿命には大きく2つのパターンがあります。
ひとつは「平均寿命」。
厚生労働省が統計を取って調べたものです。
それによると男性は81歳・女性は87歳。
日本人はかなりのご長寿であることがわかります。
平均寿命と対比されるのが「健康寿命」です。
健康寿命はWHOが提唱しているもので、簡単に言えば「自分のことは自分でできる、心身ともに元気な期間」のこと。
病院や介護施設のお世話にならない、快適な寿命をあらわしています。
最近では自分らしい人生を送るために「平均寿命」よりも「健康寿命」が重要視されてきています。
「余命」とは?
余命とは、残された命のこと。
息を引き取るまでの期間のことです。
病院もののドラマで医師が患者さんに「余命3年」と伝えているシーンがありますが、あの余命にあたります。
また余命がつく言葉として「平均余命」が挙げられます。
平均余命とはある年齢の人が、あと何年生きられるか目安を出したもの。
こちらも厚生労働省の資料をもとに、組み立てられています。
これによると現在0歳の人は81年。
現在50歳の人は33年です。
つまり50歳の方なら、あと30年余りは生きられる計算になります。
余命も平均余命も、あくまで規準のひとつ。
たとえ医師から「余命3年」と宣告されても、それ以上長生きしている人も大勢いるからです。
ライフプランを考える時に余命は重要なものですが、それ以上に自身の生活を丁寧に生きることも大切です。
「寿命」と「余命」の違い
どちらも長生きしたい人にとって、気になる言葉です。
「寿命」と「余命」の違いを、分かりやすく解説します。
・スタート地点の違い
「寿命」と「余命」はそっくりな言葉ですが、数え方が少し異なっています。
寿命は生まれてから死ぬまでの時間の長さなので、0歳の地点から数えます。
それに対して余命は現在から死ぬまでの時間の長さなので、現時点から数えていきます。
寿命は「寿しい命」。
余命は「余りの命」。
寿しいには、長い命という意味もあるので一生のことだと判断がつきます。
送り仮名を当てはめて考えると、見当がつきやすいです。
まとめ
「寿命」と「余命」の違いを分かりやすくお伝えしました。
寿命とは生まれてから亡くなるまでの、生涯をあらわす期間のこと。
余命はこれから亡くなるまでの月日です。
とても似通っている言葉ですが、主旨はかわっています。
大きな差をきっちり掴んで、将来のことも考えておきましょう。